黒の片翼と理想と幻と【スマブラSP】

#25 ダンスの練習 ページ26

クラウド「俺が選ぶのか…？」



少しだけ首を傾げ弱ったなというようにドレスを眺める。
というのも、店員さんがクラウドさんに目をつけてあれやこれやと勧めて来るからで…



店員「彼女さんのドレスを選んであげるなんて、優しいんすね〜！
今流行りなのは、プリンセスラインといって、この…」



クラウド「か、彼女…？別に…そんなんじゃ…」



店員「あら、お友達でしたかね〜？」




クラウド「いや、保護者だ」


店員「え？」


A『あ〜もう、それはいいから…ね、クラウドさん色で決めない？
私って、どんなイメージ…？』


クラウド「ふわふわして綿菓子みたいだ」


A『綿菓子…？』



店員「発想が面白い保護者様ですね〜、でしたからこちらはいかがでしょう?
ふわふわした、シフォンドレスです！
所々チュールになっていて、とっても人気なんですよ！」


クラウド「？？」


店員「あまり露出とかが気にならなければ、いっそセクシーなジャンルでも似合われるかと…」



クラウド「よくわからないが、あまり肌は見せない方が…」


店員「まぁ…でしたら、お色はいかがしますか？」



クラウド「派手な色はあまり似合わないんじゃないか…」

店員「でしたら、先程のシフォンドレスがぴったりですね！」








そうして、なんとかクラウドさんは私に似合うドレスを選んでくれた。
でも、ダンスなんて私…した事無いけど…






A『ねぇクラウドさん。ダンス…練習…する？』


クラウド「やってみるか」





こうして、2人でダンスの練習が始まった…のだが…




(グニュっ！)




クラウド「っ…！」


A『ご、ごめん…』




慣れない私は足がついていかず、クラウドさんの足を踏んでしまう。
情けない…




クラウド「…もっと力を抜いた方がいい。俺の足は踏んで構わないから…」



そう言ってくれるけど、リズムに合わせるのが精一杯でっ…！



A『うわっ？！』



クラウド「危ないっ！」






スカートの裾を踏んでしまい倒れかけた所をクラウドさんに抱き止められる。
恥ずかしさで顔を真っ赤にしていると、ゆっくりと体を起こされる。




クラウド「…やっぱりこういうのは苦手か…？」



A『…やった事ないから、上手くできないの。
クラウドさん…ごめんね』


クラウド「謝らなくていい。それより気を抜いて、もっと楽に踊ろう」

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