#23 母なる星 ページ24
突然光の玉のような物が私たち目掛けて飛んできた。
クラウドさんは、すぐにバスターソードでその玉を跳ね返した。
クラウド「(閃光…まさか…)」
クラウドさんは辺りをキョロキョロ見渡すが、そこには人の姿は無かった。
クラウド「…もう今日は戻ろう。ここにいたら、ロクな事が起きなさそうだ」
A『うん…』
部屋に戻ってからゆっくりと考える。
あの時、クラウドさんは何をしようとしていたんだろう…まさか、ね…
それにタイミングよく出てきたあの光の玉…
私たちを邪魔しようとしていた…
あれはもしかして…
外からは雨の音がしていた。
しとしとと降る雨に耳を傾けて、真っ黒な空にひとり呟いた。
A『…あなたなの?』
ー夜ー
A『…』
ここは…どこ?
何もない宇宙のような空間。
それでいて、居心地がいい。
しばらくじっと様子を窺っていると、どこからともなく静かに【彼】が姿を表した。
セフィロス「A…あれをご覧」
セフィロスが指さす方を見ると、一際輝く星があった。
セフィロス「あれは俺たちの星だ。あの星こそが、俺とお前が生まれし故郷…」
A『故郷…?』
そんなわけが無い。
でも、どうしたわけかそう思わずに居られないほど、星はさらに瞬きを増した。
セフィロス「そう、故郷だ。最期はあそこに還る。
俺はお前と一緒に居たい。いや、居なければならない。」
A『でも…私は…』
セフィロス「行こうよ。俺たちの母なる星へ…」
星…?
あぁでもなんだろう…
とても、暖かい気分になる。
でも大事な事を忘れているような…なんだっけ。
A『…あ。』
夢が終わった。
妙にリアルで、はっきりした夢だった。
でもあのセフィロスは今までにあった彼とは違う。
穏やかで、それでいて温かい。
思わずあの手に触れてしまいそうになった。
…なんてね。
それに、昨日のクラウドさんの行動も気になるけど、私…最近クラウドさんを意識しちゃってる。
それがお世話係だからなのか、あるいはひょっとして…
ダメダメ!
クラウドさんを好きになっても、どうしようも無い。
彼はお世話係として…仕事として、私を守ってくれてるんだから…
ートントンー
A『はい!今開けます!』
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R*I*S*E(プロフ) - ヤングなゼアノートさん» コメントありがとうございます!そうです。(意味深)なんですよ!😁倒したはずなのに、またふらっと夢主達の前に現れそうですね(笑) (2021年11月9日 8時) (レス) @page46 id: a1c316906c (このIDを非表示/違反報告)
ヤングなゼアノート - やはりセフィロスは夢主の星となったか…(意味深) (2021年11月9日 0時) (レス) @page47 id: c4f3196c1b (このIDを非表示/違反報告)
R*I*S*E(プロフ) - ライラさん» ライラさん!いえいえ、じゃんじゃんコメントお待ちしてます(^^)そうなんですよ!作者は何度もFF7のクラウドとセフィロスの会話シーンを見て研究してました!(笑)本編でも似たようなセリフがいくつかありますね(^^)ベレス先生は地味に無くてはならない役所です☆ (2021年5月4日 21時) (レス) id: a1c316906c (このIDを非表示/違反報告)
ライラ - 何回もコメントして本当ごめんなさいm(_ _;)m今更なんですけど所々FF7のセリフが散りばめられていたのに愛を感じました。あとベレス先生もいい役してますね! (2021年3月30日 10時) (レス) id: 0b6a0d6dce (このIDを非表示/違反報告)
R*I*S*E(プロフ) - ライラさん» ライラさん、とっても嬉しいお言葉ありがとうございます(><)ふたりとも私の中でお気に入りキャラです!楽しんでいただけるのであれば幸いです☆ (2021年2月25日 0時) (レス) id: a1c316906c (このIDを非表示/違反報告)
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