#12 思い出の中で ページ13
嫌っ…
怖い、怖い…
A『……はっ…』
そこで目が覚めた。
久しぶりに見た、家族の思い出…
いや、違う…あれは思い出じゃない。
何故、あんな夢を…？
家族が私を恨む声、生々しく燃える私の故郷…
A『クラウドさん…』
私はあのリアルな感触を忘れる事ができず、手が、体が震えていた。
目は覚めているが、あの夢があまりにリアルで、何か恐ろしい感覚が私を包む。
居ても立っても居られない私は、部屋を出て、隣の部屋で寝ているクラウドさんの元へと訪れた。
A『(コンコン)…クラウドさん…』
こんな深夜に訪ねたら迷惑かな…
出てきてくれたらいいけど…
しばらくすると、ドアが静かに開いた。
クラウド「どうかしたか？」
その声を聴くと、ホッとした自分が居て涙が溢れてきた。
言いたいことはたくさんあるけど、涙と震えが止まらなかった。
クラウドさんは驚いたように私の周りをキョロキョロと見回した。
まだ状況を理解できていないと思うけど、私は言葉が続かず、ただ泣き続けていた。
クラウド「……大丈夫か…？」
心を解きほぐすような優しい声に、私はただ頷くしかなかった。
そんな私を、クラウドさんは黙って頭を撫でてくれた。
クラウド「……話すのは、落ち着いてからでいい。
…冷えるから、中へ…」
優しく部屋へと私を手招きしてくれる。
仮だけど、お世話係が彼で本当に良かった。
クラウド「…落ち着いたか？
どうしたんだ、何があった。…また、あいつが…」
A『…ううん。実はね…』
私は夢の内容や、私の生い立ちを話した。
クラウドさんはしっかりと私の話を聞いてくれていた。
クラウド「故郷が…燃える…
俺も、その夢は見たことがある気がする…」
少し寂しそうにクラウドさんが呟く。
A『……だから、私にお世話係が存在しないって言われた時はすごく不安になった。
だけど…今はクラウドさんがいるから…』
クラウド「…過去は思い出のままでいいんだ。
今をしっかり生きろ。過去なんかに振り回されるな。
お前を恨んでいる家族なんていない」
A『…うん、うん』
クラウド「…そうだ…思い出の中で…じっとしといてくれ」
A『…？』
クラウド「…今日は泊まっていくか？変な真似はしない」
A『…うん…そうしようかな…』
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R＊I＊S＊E(プロフ) - ヤングなゼアノートさん» コメントありがとうございます！そうです。(意味深)なんですよ！😁倒したはずなのに、またふらっと夢主達の前に現れそうですね(笑) (2021年11月9日 8時) (
レス) @page46 id: a1c316906c (このIDを非表示/違反報告)
ヤングなゼアノート - やはりセフィロスは夢主の星となったか…(意味深) (2021年11月9日 0時) (レス) @page47 id: c4f3196c1b (このIDを非表示/違反報告)
R＊I＊S＊E(プロフ) - ライラさん» ライラさん！いえいえ、じゃんじゃんコメントお待ちしてます(^^)そうなんですよ！作者は何度もFF7のクラウドとセフィロスの会話シーンを見て研究してました！(笑)本編でも似たようなセリフがいくつかありますね(^^)ベレス先生は地味に無くてはならない役所です☆ (2021年5月4日 21時) (レス) id: a1c316906c (このIDを非表示/違反報告)
ライラ - 何回もコメントして本当ごめんなさいm(_ _;)m今更なんですけど所々FF7のセリフが散りばめられていたのに愛を感じました。あとベレス先生もいい役してますね! (2021年3月30日 10時) (レス) id: 0b6a0d6dce (このIDを非表示/違反報告)
R＊I＊S＊E(プロフ) - ライラさん» ライラさん、とっても嬉しいお言葉ありがとうございます(＞＜)ふたりとも私の中でお気に入りキャラです！楽しんでいただけるのであれば幸いです☆ (2021年2月25日 0時) (レス) id: a1c316906c (このIDを非表示/違反報告)
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