#31 喪失 ページ32
セフィロスは私に向き直ると、パチンと指を鳴らすと、紫の玉が私の周りをくるくると回りはじめた。
A『な…なに?!』
クラウド「セフィロスッ!」
セフィロス「なに、心配するな。やつに放ったのは特殊なシャドウフレアだ。
攻撃したりはしないさ。ただし…」
A『きゃあっ…何これ…ふ、服が…』
何故かその光の玉は私に纏わり付き、服を溶かしていく。
当然肌が露出していくわけで…
クラウド「…やめろ!セフィロス!!」
クラウドさんは勢いをつけてセフィロスに飛びかかった。
しかし、セフィロスは軽々と刀であしらうと、私を抱き上げて耳元で囁いた。
セフィロス「さぁお終いにしよう。A」
クラウド「やめろ…Aを離せ…頼む…」
息も絶え絶えなクラウドさんに私は必死に手を伸ばす。
しかしもどかしい手は届かずに、空を掠めるだけだった。
セフィロス「クラウド。お前の役目はもう終わりだ」
A『ー…っっ!』
あぁ、久しぶり感じる…この頭痛…
力が抜けていくのが、意識が遠のくのを感じる…
薄れていく意識の中で、最後に見たのは冷たい笑顔で私を見下ろす彼の姿だった。
クラウド「…はっ…ここは…」
目を開けると森の中。
あれからどうなったんだ…_
…あぁ、そうだ…
クラウド「A!!A!!」
そうだ…Aは…Aはどこに…
森の中を駆け回った。昨日行ったバーや、いつの日かAが眠っていた場所、昨日一緒に見た星空の下も…
だが、どこにもいない…一体どこに行ったんだ…
まさか…本当にセフィロスに…
クラウド「くそっ……くそっ…A…」
寮にも、食堂にも、噴水前にもどこにも居ない。
セフィロスの居場所もわからなければ手がかりも無い。
力なく項垂れていると、キラリと光るものが横目に見えた。
そう、それはいつの日かAから貰った指輪が反射していた。
クラウド「…いや、まだ終わったわけじゃない。
A。俺は必ずアンタを見つ出す。
そして…
セフィロス、アンタの愚行を食い止める」
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R*I*S*E(プロフ) - ヤングなゼアノートさん» コメントありがとうございます!そうです。(意味深)なんですよ!😁倒したはずなのに、またふらっと夢主達の前に現れそうですね(笑) (2021年11月9日 8時) (レス) @page46 id: a1c316906c (このIDを非表示/違反報告)
ヤングなゼアノート - やはりセフィロスは夢主の星となったか…(意味深) (2021年11月9日 0時) (レス) @page47 id: c4f3196c1b (このIDを非表示/違反報告)
R*I*S*E(プロフ) - ライラさん» ライラさん!いえいえ、じゃんじゃんコメントお待ちしてます(^^)そうなんですよ!作者は何度もFF7のクラウドとセフィロスの会話シーンを見て研究してました!(笑)本編でも似たようなセリフがいくつかありますね(^^)ベレス先生は地味に無くてはならない役所です☆ (2021年5月4日 21時) (レス) id: a1c316906c (このIDを非表示/違反報告)
ライラ - 何回もコメントして本当ごめんなさいm(_ _;)m今更なんですけど所々FF7のセリフが散りばめられていたのに愛を感じました。あとベレス先生もいい役してますね! (2021年3月30日 10時) (レス) id: 0b6a0d6dce (このIDを非表示/違反報告)
R*I*S*E(プロフ) - ライラさん» ライラさん、とっても嬉しいお言葉ありがとうございます(><)ふたりとも私の中でお気に入りキャラです!楽しんでいただけるのであれば幸いです☆ (2021年2月25日 0時) (レス) id: a1c316906c (このIDを非表示/違反報告)
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