19 喧嘩 ページ19
こんなに嬉しいことが立て続けにあったから、きっと私は油断してしまったんだ。
「ううっ……！」
私はバグスターを取り逃がし、ゲーム病になってしまった。
力がなかったなんて思いたくない。
だって、最初の戦いは勝てた。
ガチンコ勝負にビギナーズラックなんてものはないのだ。
「ニコ、大丈夫？」
心配そうに言いながらA姉が駆け寄ってきて、背中をさすってくれる。
私はCRのドクター達にCRに連れて行かれた。
その間、A姉はずっと隣にいてくれた。
☆☆☆
コツコツ、と規則正しい音が近付いてくる。
今ではすっかり耳に馴染んだブーツの足音だ。
予想通り、その足音と共に現れたのは大我だった。
大我は「何やってんだ！」と鋭く叫んで、私からガシャットを取り上げようとする。
今の大我には私しか見えていないのか私の隣にいるA姉には気付かなかった。
私は叫ぶ。
「ガシャットのことになると目くじら立てて！
いつまで経ってもMのことぶっ倒してくんないし！
私といる意味ないじゃん！」
「てめぇが勝手について来たんだろうが！」
売り言葉に買い言葉っていうのは、こういうことなのかな。
大我も負けじとそう返してきた。
ぶっちゃけ、大我の言ってることは正しい。
私はMをぶっ倒してほしくて私から大我に近付き、付き纏ってたんだから。
だけどね、大我。
そんなこと言うくらいなら、その時点で私を拒絶するべきだったんだよ。
私の仮面ライダークロニクルは大我のためにあるんだ。
それを取り上げられることは何よりのストレスになる。
だって、せっかくA姉が復活したのに、今度は大我がいなくなるなんてごめんだから。
私がそれを言う前に、大我が坊っちゃん先生に連れて行かれた。
割と怪力だったんだね、あいつ。
大我がいなくなった途端にCRは静かになった。
喧嘩がなくなったからだろう。
「西花さん、どうして止めなかったんですか？」
MがA姉に問う。
どうやらMはA姉が喧嘩の仲裁に動くと思ってたみたいだ。
A姉は答える。
「こういうのって、一度ぶつかるだけぶつかったほうがいいと思うの。
お互い言いたいこととか伝えたい想いはあるんだし、それを伝える機会を仲裁って形で奪うのは良くないじゃん」
Mが絶句する。
多分、予想してなかった回答なんだろう。
寧ろどんな答えを想像してたのか知りたい。
反対に、私は笑った。
「A姉は変わっている」って事実は、変わっていないと分かったから。
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風早紫音(プロフ) - すっごく時がたってますが…。感想伝えたかったので、書きます。本当にこの小説のお話しが好きで大我推しの私としてはすごく楽しんで読ませていただきました。この小説を書いてくれてありがとうございました！ (2023年2月6日 0時) (
レス) @page33 id: 3b05bc2eb8 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんにちわm(__)mげんき？ごめんね…わからないけどコメントできるようになっていた！嬉しいよ！つっつまー…ほんとにいい作品ありがとう！あたしは凄く好きだから(//∇//)これからも応援していくね！ (2017年6月24日 14時) (レス) id: 09c93e2580 (このIDを非表示/違反報告)
つっつまー(プロフ) - リナっちさん» こんばんは。 お疲れ様！ なるほど、少しリナの会社事情が分かったよ(知ってどうする)。 私もリナの小説の更新をいつも楽しみにしてるよ。 お互いに無理せず頑張っていこうね！ (2017年6月14日 23時) (レス) id: 6cb1a01a88 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんにちわm(__)mお疲れ様ですm(__)m更新ありがとう(///∇///)待ってましたよ(///∇///)夜勤は長いなら意外と自由にやってるしスマホいじりはみんなしてるから大丈夫(//∇//)色々ありがとう(///∇///)あたしも頑張ります(^-^ゞ (2017年6月14日 12時) (レス) id: 63c890a766 (このIDを非表示/違反報告)
つっつまー(プロフ) - こんばんは。 お疲れ様！ いつも待ってくれてありがとう。 夜勤中にこんなの見てて平気なの？ 怒られない？(笑) ちょっと元気が回復してるみたいで良かった。 無理せず頑張ってね。 (2017年6月14日 0時) (レス) id: 6cb1a01a88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つっつまー | 作成日時：2017年5月19日 21時
