第436夜 ページ46
ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ「では、姫君は私と夏黄文さんの元へ参りましょう。」
紅玉「は、はいっ…！」
ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ「アリババ君はヤムライハのところへ向かうといい。魔法道具が完成したと言っていたからな。」
アリ「わかりました……！」
早ぇ……もうできたのかよ。すげぇな魔道士って。
シンドバッドさんは紅玉を連れて部屋を出ていき、それに続くよう俺も部屋を後にした。
うーん。何処に居るか聞いておくべきだったよな。とりあえず黒秤塔に行ってみるか……ヤムライハさん研究の時は大体あそこに閉じこもってるから……
一旦外に出てみると、いつの間にか日はすっかり落ちてしまっていた。シンドリアは、星が綺麗だ。
夜の匂い……って、あるよな。なんて言うのかな……凄く落ち着く匂いなんだけど。
こうしていると、最後にAと過ごした夜がすっと頭に映る。最後って言っても、昨日なんだけどさ。宴であいつが酔ったとか言い出すから、俺が王宮まで送ることになって………
アリ「って……あぁっ……！？」
思いの外大きな声が出た。足を止め、その場で悶え始める。
嘘だろ………変なこと思い出しちまった………
そうだ俺あの時、勢いであいつの顔に手を添えて……って言い方したら気持ち悪ぃけど、嫌な思いさせちまって………まぁ、無意識ってか、ちょっと腹が立ったのもあったけどさぁ……あんな林檎みたいに真っ赤になられたらこっちが恥ずかしいっつーの。
Aのあの時の顔、何だか照れ臭くて一瞬しか見てねーけど、今も鮮明に思い出せるんだよな。言葉にすると……そうだな。瞳が潤んで………みたいな……って、うわぁ。なんか俺気持ち悪ぃな本当………
そんな自分の気持ち悪さに嫌気がさして、思わず頭を押さえた。こんなこと、絶対人に言えねー。
あいつのあんな顔を見たのは初めてだったし、俺もドキドキしちまったし、どうすりゃいいのかも分かんなかった。
はは……さすがモテない者同士だよな……お互い経験が少なすぎんだよ………
自虐的になって、自然に笑いがこみ上げてくる。
でも、普段は俺よりも強いあいつが、俺よりも大人びたあいつが、こういうことには不器用になっちまうところをさ。正直……可愛いって思っちまうこともあって………
答えが出るのが怖くて、ちゃんと考えたこと無かったかもしれねーけど、俺さ、やっぱり
────── 好きだよなぁ。
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riba(プロフ) - Shuka*さん» Shuka*さんコメントありがとうございます！この作品無駄に話長いんで……すみません大変でしたよね笑 わざわざ読んでくださって本当に嬉しいです〜！これからも頑張ります！！！！ (2017年7月26日 23時) (
レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
Shuka*(プロフ) - すっごく面白いです！！読み始めて2日目で今出ているところまで読んじゃいました！笑 本当に続きが楽しみですです！更新頑張ってください！ (2017年7月26日 23時) (レス) id: f9bfcf9f30 (このIDを非表示/違反報告)
riba(プロフ) - 紅葉 モミジさん» むしろ私のこの夢小説のほうがおまけだと思いますよ！？紅葉モミジさんのイラスト集、応援しております！！！頑張ってくださいね！！！！！ (2017年7月23日 19時) (レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 モミジ(プロフ) - ribaさん» いえいえ、そんなそんな！ありがとうございます！ribaさんの作品の素晴らしさを知って頂きたいだけです！自分の絵なんてただのおまけです！これからも応援しております！ (2017年7月23日 19時) (レス) id: 3c6dd2441c (このIDを非表示/違反報告)
riba(プロフ) - 紅葉 モミジさん» 全然構いません！許可なんてむしろいらないですよ載せてください！！笑 この素晴らしいイラストをみなさんに早く見ていただきたいですから笑 (2017年7月23日 18時) (レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riba | 作成日時：2017年5月5日 19時
