第433夜 ページ43
紅玉「それじゃあ……あなた、私のお友達になりなさい。」
アリ「えっ？」
紅玉「あなたと私ならなれるはずよ。だって、おんなじなんだから………違くって？」
アリ「は、はぁ……」
何言ってんだこの人………不器用なのかな。
アリ「じゃあ、よ…よろしくお願いします？」
よく分かんねぇけど……
とりあえずペコリと頭を下げた。
アリ「…………いたっ！？」
い、いきなりなんなんだよ！？紅玉さんから手刀が飛んできたんだけど………
紅玉「ちょっと！？友達に対して他人行儀なのではなくって！？」
アリ「あ……あー！あー！なるほど！」
ぷんぷんと怒る紅玉さん。この人見かけによらず結構子供っぽいな……
アリ「じゃあ…………」
俺は、紅玉さんに右手を差し出した。
アリ「紅玉、俺と友達になろうぜ！！」
紅玉さんは一瞬驚いたような顔をしたかと思うと、途端に顔を輝かせて
紅玉「うんっ！！」
と俺の手を握り返して笑った。バルバッドの時はすげー怖かったけど。こうしてみると普通の女の子だよなぁ………
紅玉「でも……お友達って、具体的にどんなことをするのかしらぁ。Aとは………」
と言って、天井を仰ぎながら紅玉は何かを思い出そうとしているようだった。Aとの思い出だろうか。
あ、そっか。Aと紅玉は友達なんだよな。さっきは親友とかって言ってた気がするけど……
アリ「………え！？おいっ、どうしたんだよ！？」
いきなり紅玉が涙を流し始めたのだ。ぐすぐすと泣く紅玉は、着物に顔をうずめ、肩を揺らす。
お、女が泣いた時って……どうしたらいいんだっけな……Aが泣いた時俺何もできなかったしよ……
オロオロと周りを見渡すと、近くのテーブルに布が置いてあったので、それを紅玉に手渡すことにした。
アリ「着物……汚れちまうから。」
紅玉「………ありがとう。」
紅玉は白い布を顔に押し当てながら背中を丸めている。そのせいで声が少しくぐもっていた。
アリ「いや………どうしたんだよ、急に。」
俺に話してくれるかはわかんねぇけど、一応聞いてみた。
紅玉「………分からなくなったの。」
アリ「…？」
紅玉「今あの子がどんな思いをしているんだろうって考えたら涙が止まらなくなって………」
あの子、というのはAのことだろう。俺だって今のAの気持ちを考えたら胸が痛むどころじゃねーよ………
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riba(プロフ) - Shuka*さん» Shuka*さんコメントありがとうございます！この作品無駄に話長いんで……すみません大変でしたよね笑 わざわざ読んでくださって本当に嬉しいです〜！これからも頑張ります！！！！ (2017年7月26日 23時) (
レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
Shuka*(プロフ) - すっごく面白いです！！読み始めて2日目で今出ているところまで読んじゃいました！笑 本当に続きが楽しみですです！更新頑張ってください！ (2017年7月26日 23時) (レス) id: f9bfcf9f30 (このIDを非表示/違反報告)
riba(プロフ) - 紅葉 モミジさん» むしろ私のこの夢小説のほうがおまけだと思いますよ！？紅葉モミジさんのイラスト集、応援しております！！！頑張ってくださいね！！！！！ (2017年7月23日 19時) (レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 モミジ(プロフ) - ribaさん» いえいえ、そんなそんな！ありがとうございます！ribaさんの作品の素晴らしさを知って頂きたいだけです！自分の絵なんてただのおまけです！これからも応援しております！ (2017年7月23日 19時) (レス) id: 3c6dd2441c (このIDを非表示/違反報告)
riba(プロフ) - 紅葉 モミジさん» 全然構いません！許可なんてむしろいらないですよ載せてください！！笑 この素晴らしいイラストをみなさんに早く見ていただきたいですから笑 (2017年7月23日 18時) (レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riba | 作成日時：2017年5月5日 19時
