第395夜 ページ5
貴「できたわよ。」
ジュ「ん。」
最後にキュ、と包帯を結び、手当は完了。
料理はできないけどこういう所は器用な方だと思う。まあ自分でやりすぎて慣れてるだけよね。
貴「これはここに置いとくから、包帯変える時に勝手に使って。」
そう言ってテーブルの上に置いたのは手当用の道具が入った箱。私どうせ使わないからね。
ジュ「おう。」
ジュダルは包帯を巻かれた手を開いたり閉じたりして見つめていた。やっぱり違和感があるのだろう。
でもそれはいいとして………
貴「じゃ、私お風呂行ってくるから。」
ジュ「…………………ハァ！？」
さらっと言うと、少し間を置いてジュダルの声が耳を劈く。
貴「……………何。」
ジュ「今出たら危ねぇだろーが！」
……過保護すぎ………夏黄文さんにそっくりじゃないの。
貴「そんなにすぐ殺しに来るわけないでしょ……あいつらだって計画くらいしっかり練るわよ。」
よくよく考えれば、帰ってきた直後にいきなり襲撃なんて有り得ない。もっと様子を見てくるはず………
ジュ「でもまだ昼じゃねーか…風呂なら後に………」
やけに引き留めようとするわね。
確かに窓から見える景色は明るい。つまり昨日の夜から今日の昼まで私は寝てたってこと。もしかしたら丸一日？
貴「凄く寝汗かいてたから気持ち悪いのよ。ねぇ、もしかして私魘されてた？」
こんなに寝汗をかいたのは久しぶりだった。いきなり攫われたおかげで精神的に参っていたのか、はたまたジュダルの催眠魔法のせいなのか。覚えていない夢が影響しているのか。普通に寝汗かいてただけかもしれないけど。
ジュ「……………………いや。普通に寝てたぞ。」
貴「そう。」
寝汗だけじゃなくて玉艶のせいで冷や汗も凄い。とりあえず早く…………
ジュダルに背を向け扉まで歩き、そこでくるりと振り返って言った。
貴「あんたも昨日からお風呂入ってないんでしょう？早めに行っときなさいよ。」
ジュ「行っとくも何も、俺には俺専用の風呂があんだよ。」
貴「あら、忘れてたわ。じゃあね。」
扉を開けて部屋を後にする。
そうそう。神官様には専用のお風呂があるんだったわね。守護官なんかには用意されないみたいだけど。
何かあった時の為に一応剣を持って行くことにした。私の部屋に置いてあった、煌帝国に居た時にずっと使っていた剣。シンドリアでも同じ型を使っていたので、やっぱり手に馴染む。
足早に廊下を進んで女湯を目指した。
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riba(プロフ) - Shuka*さん» Shuka*さんコメントありがとうございます！この作品無駄に話長いんで……すみません大変でしたよね笑 わざわざ読んでくださって本当に嬉しいです〜！これからも頑張ります！！！！ (2017年7月26日 23時) (
レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
Shuka*(プロフ) - すっごく面白いです！！読み始めて2日目で今出ているところまで読んじゃいました！笑 本当に続きが楽しみですです！更新頑張ってください！ (2017年7月26日 23時) (レス) id: f9bfcf9f30 (このIDを非表示/違反報告)
riba(プロフ) - 紅葉 モミジさん» むしろ私のこの夢小説のほうがおまけだと思いますよ！？紅葉モミジさんのイラスト集、応援しております！！！頑張ってくださいね！！！！！ (2017年7月23日 19時) (レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 モミジ(プロフ) - ribaさん» いえいえ、そんなそんな！ありがとうございます！ribaさんの作品の素晴らしさを知って頂きたいだけです！自分の絵なんてただのおまけです！これからも応援しております！ (2017年7月23日 19時) (レス) id: 3c6dd2441c (このIDを非表示/違反報告)
riba(プロフ) - 紅葉 モミジさん» 全然構いません！許可なんてむしろいらないですよ載せてください！！笑 この素晴らしいイラストをみなさんに早く見ていただきたいですから笑 (2017年7月23日 18時) (レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riba | 作成日時：2017年5月5日 19時
