第421夜 ページ31
ヤムライハさんに、よし、頼んだ。と言って、シンドバッドさんは話を続けた。
ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ「Aを見つけ次第早急に撤退しろ。宮廷の近くにレーム行きの船を手配しておく。」
アリ「なっ……レームって……！？」
さっきのシンドバッドさんの言葉の意味がわかった。驚く俺の両肩を、シンドバッドさんが掴んだ。シンドバッドさんは背が高い。俺が見上げる形になった。
ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ「分かっただろう。アリババ君、Aを連れてレームへ逃げるんだ。」
アリ「そんな………」
それは即ち、Aを俺一人で守り続けろってことだ。一瞬の隙をついて助け出すならともかく、組織に総攻撃なんてされようものなら、正直Aを守り切れる自信なんてない。
ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ「暫くシンドリアには帰って来ない方がいい。Aを無事に匿うにはこの方法しかない。だから…………」
アラ「おじさん。僕も行っていいかい？」
アリ「え？」
いきなりシンドバッドさんの話を遮ったアラジンに驚いた。まさか……レームに来るつもりなのか？
アラ「レーム行きの船って、アクティア王国を経由するんだよね？」
アクティア？
確かに、レームへどこへも経由せずに行くというのは難しい。船に積む食料の問題もあるしな………
ﾔﾑﾗｲﾊ「え……アラジン君！？まさか………」
ヤムライハさんが口を押さえて目を見開いた。まさか………なんだ？
アラ「うん、ヤムさん。僕決めたんだ。」
そこで一呼吸おいて、アラジンはシンドバッドさんを真っ直ぐ見つめた。
アラ「マグノシュタットに行く。だからおじさん、僕もその船に乗せておくれよ。Aおねえさんに会いたいんだ。」
アリ「マグノシュタット……！？」
アラジンが、マグノシュタットだと！？マグノシュタットってーと、あのマグノシュタットだろ？ドゥニヤさんのムスタシム王国を滅ぼして、しかも闇の金属器の製造にも関わってる国………そんなところにアラジン一人で…………
モル「わ、私も…………あの………行きたいんです！暗黒大陸に！！」
アリ「モルジアナ！？」
モル「私の恩人の……ゴルタスとの約束を果たすために、いつかは行かなければならないと思っていました。アクティア王国を経由するなら暗黒大陸に行けます！私もAに会いたい……だから、お願いします。行かせてください！」
モルジアナは、頭を下げてシンドバッドさんに懇願した。
俺………ほんと情けねぇな。
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riba(プロフ) - Shuka*さん» Shuka*さんコメントありがとうございます！この作品無駄に話長いんで……すみません大変でしたよね笑 わざわざ読んでくださって本当に嬉しいです〜！これからも頑張ります！！！！ (2017年7月26日 23時) (
レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
Shuka*(プロフ) - すっごく面白いです！！読み始めて2日目で今出ているところまで読んじゃいました！笑 本当に続きが楽しみですです！更新頑張ってください！ (2017年7月26日 23時) (レス) id: f9bfcf9f30 (このIDを非表示/違反報告)
riba(プロフ) - 紅葉 モミジさん» むしろ私のこの夢小説のほうがおまけだと思いますよ！？紅葉モミジさんのイラスト集、応援しております！！！頑張ってくださいね！！！！！ (2017年7月23日 19時) (レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 モミジ(プロフ) - ribaさん» いえいえ、そんなそんな！ありがとうございます！ribaさんの作品の素晴らしさを知って頂きたいだけです！自分の絵なんてただのおまけです！これからも応援しております！ (2017年7月23日 19時) (レス) id: 3c6dd2441c (このIDを非表示/違反報告)
riba(プロフ) - 紅葉 モミジさん» 全然構いません！許可なんてむしろいらないですよ載せてください！！笑 この素晴らしいイラストをみなさんに早く見ていただきたいですから笑 (2017年7月23日 18時) (レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riba | 作成日時：2017年5月5日 19時
