第419夜 ページ29
アラ「というわけなんだけど……おじさん、どうだい？」
ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ「………………そうだな。」
ふむ……と顎に手を当てて、シンドバッドさんは目を閉じた。
あれから俺とアラジンとモルジアナは、ドゥニヤさんから聞いた話をシンドバッドさんに伝えるために部屋を訪ねたんだ。するとそこには八人将の人達が全員揃っていて、多分、Aのことについて会議でもしていたのだろう。
そして………この期に及んでこの人は何を悩んでいるんだろうか。俺には、助けに行くって選択肢以外ねーのに。
アリ「あの、シンドバッドさん。」
そんな俺の声を掻き消すように師匠がずんずんと前に出てきた。
ｼｬﾙﾙｶﾝ「おい王サマァ！決まってんだろ！？」
ダン！とテーブルを叩き師匠は椅子に座るシンドバッドさんを見下ろす。
ｼｬﾙﾙｶﾝ「助けに行くに決まってんだろ！？なァ！！！」
ﾔﾑﾗｲﾊ「ちょっと！やめなさいよ！」
今にもシンドバッドさんに掴みかかりそうな勢いの師匠をヤムライハさんが叱咤した。
アリ「師匠………気持ちはよく分かります。でも……」
そう言って俺が師匠の肩に手を置き、落ち着けようとしたその時だった。
ｼｬﾙﾙｶﾝ「あァ！？アリババてめぇ！」
アリ「うわっ！？」
ｼｬﾙﾙｶﾝ「お前が一番Aの近くにいただろーが！この中の誰よりも！」
師匠は俺の胸ぐらを掴み、顔を真っ赤にして怒鳴った。
師匠の剣幕に押され、俺が何も言えないでいると、痺れを切らしたように師匠は胸ぐらを掴む腕に力を込めた。
ｼｬﾙﾙｶﾝ「気付いてねーのかよ！？あいつは……Aは………！」
………Aが……なんだ………？
ﾔﾑﾗｲﾊ「………ッ！……アンタ………落ち着きなさいよ…！！みっともない！！」
ゴンッ！と鈍い音がした。師匠は俺の胸ぐらから手を放し、頭を押さえた。
いってぇ……と顔を顰める。そんな師匠の背後には杖を両手で構えたヤムライハさんがいた。
ああ……あんなでっけー硬そうな杖で殴られたらそりゃ痛てぇよな………
ｼﾞｬｰﾌｧﾙ「ヤムライハの言う通りです。少し落ち着きなさい。シンも何も考えていないわけではありませんから………」
そう言ってジャーファルさんはシンドバッドさんをじっと見つめた。
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riba(プロフ) - Shuka*さん» Shuka*さんコメントありがとうございます！この作品無駄に話長いんで……すみません大変でしたよね笑 わざわざ読んでくださって本当に嬉しいです〜！これからも頑張ります！！！！ (2017年7月26日 23時) (
レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
Shuka*(プロフ) - すっごく面白いです！！読み始めて2日目で今出ているところまで読んじゃいました！笑 本当に続きが楽しみですです！更新頑張ってください！ (2017年7月26日 23時) (レス) id: f9bfcf9f30 (このIDを非表示/違反報告)
riba(プロフ) - 紅葉 モミジさん» むしろ私のこの夢小説のほうがおまけだと思いますよ！？紅葉モミジさんのイラスト集、応援しております！！！頑張ってくださいね！！！！！ (2017年7月23日 19時) (レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 モミジ(プロフ) - ribaさん» いえいえ、そんなそんな！ありがとうございます！ribaさんの作品の素晴らしさを知って頂きたいだけです！自分の絵なんてただのおまけです！これからも応援しております！ (2017年7月23日 19時) (レス) id: 3c6dd2441c (このIDを非表示/違反報告)
riba(プロフ) - 紅葉 モミジさん» 全然構いません！許可なんてむしろいらないですよ載せてください！！笑 この素晴らしいイラストをみなさんに早く見ていただきたいですから笑 (2017年7月23日 18時) (レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riba | 作成日時：2017年5月5日 19時
