第412夜 ページ22
紅覇「ほんっと君たちよくここまで二人でやってこれたよね。相性サイアクじゃん。」
まあ……間違ってはいない。私達はとことん考えが合わないから、喧嘩なんて日常茶飯事だったし。
貴「……私もそう思う。」
こくりと頷けば、途端に機嫌の悪そうな低い声が降ってくる。
ジュ「おい。調子乗ってんじゃねーぞお前ら。」
怖………凄い目で睨み付けてくる。
紅覇「うわ〜。ジュダルくん怖〜い。」
紅覇は、まるで女の子のような声を出してジュダルを上目遣いで見上げた。
ジュダル………馬鹿にされてるわよ………
ジュ「チッ………………」
盛大なジュダルの舌打ちが廊下に響く。しかし、そんなこと全く気にする様子もない紅覇は、そういえばA……と呟いた。
紅覇「……この前さぁ、良い感じの化粧水貰ったんだよね。あげるよ。」
貴「え！？ありがとう！嬉しい！！」
紅覇は私によく何かをくれる。大体は美容関係のものだが。今回は化粧水か………
紅覇「僕の部屋にあるからいつでも取りに来てよ。っていっても、僕明日から居ないんだよね〜。」
貴「……どうして？」
紅覇「マグノシュタットに野暮用。馬車で行くから結構かかるんだよ、これが。」
マグノシュタット…………ね。
野暮用と言ってはいるが、紅覇が訪ねるということは多分侵略……つまりはマグノシュタットを煌帝国の傘下に、ってこと。あの学長が簡単に服従してくれるとは到底思えないけれど。
貴「そうなの。気を付けてね。」
紅覇「うん、じゃあ化粧水は誰かに届けてもらうよう頼んでおくから。」
貴「分かった。ありがとう。」
………腹違いとはいえど、紅覇は立派な第三皇子。私とそう歳は変わらないのに、他国の侵略までもを任せられる彼は、やはり信頼されているのだと思う。特に従者達には絶大な信頼を置かれている。きっと彼の人柄に惹かれたのだろう。尊敬するわ。
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riba(プロフ) - Shuka*さん» Shuka*さんコメントありがとうございます！この作品無駄に話長いんで……すみません大変でしたよね笑 わざわざ読んでくださって本当に嬉しいです〜！これからも頑張ります！！！！ (2017年7月26日 23時) (
レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
Shuka*(プロフ) - すっごく面白いです！！読み始めて2日目で今出ているところまで読んじゃいました！笑 本当に続きが楽しみですです！更新頑張ってください！ (2017年7月26日 23時) (レス) id: f9bfcf9f30 (このIDを非表示/違反報告)
riba(プロフ) - 紅葉 モミジさん» むしろ私のこの夢小説のほうがおまけだと思いますよ！？紅葉モミジさんのイラスト集、応援しております！！！頑張ってくださいね！！！！！ (2017年7月23日 19時) (レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 モミジ(プロフ) - ribaさん» いえいえ、そんなそんな！ありがとうございます！ribaさんの作品の素晴らしさを知って頂きたいだけです！自分の絵なんてただのおまけです！これからも応援しております！ (2017年7月23日 19時) (レス) id: 3c6dd2441c (このIDを非表示/違反報告)
riba(プロフ) - 紅葉 モミジさん» 全然構いません！許可なんてむしろいらないですよ載せてください！！笑 この素晴らしいイラストをみなさんに早く見ていただきたいですから笑 (2017年7月23日 18時) (レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riba | 作成日時：2017年5月5日 19時
