第411夜 ページ21
貴「なら暫くは戻ってきそうにないわね。」
紅覇「う〜ん……でも今は親父が危ないからね〜……」
貴「親父って………紅徳様が？」
ジュ「あいつ今病気なんだよ。」
貴「そうなの！？」
初耳。私が煌帝国から離れた半年の間にこんなことになっていただなんて。紅徳様が病気ですって？
紅覇「身体中にさ、ブツブツ〜って何かできてるんだよね〜。」
貴「嘘………治せないの？」
紅覇「うん。手は尽くしてるみたいなんだけど、何せ奇病って言われてるくらいだからさ〜。」
ブツブツ……ということは湿疹のような類のものだろうが、果たしてそれだけで亡くなると言いきれるのか。よほど見た目が奇怪だとしか考えられない。
でも、一番心配なのは………
貴「万が一、紅徳様が亡くなられたとして、次期皇帝は？遺言は遺されているの？」
紅覇「そんなの炎兄に決まってるじゃん〜。他に誰がいるっていうのさ。遺言なんて聞くまでもないよ。」
紅覇は笑いながら手をひらひらと振った。
この件に関して全く危機感がないようだ。
私が恐れていた………それは皇帝の座を玉艶が奪い、煌帝国を完全にアル・サーメンに乗っ取られてしまうこと。それだけは絶対に阻止しなければならない。
この国内に紅炎様達に反抗できる勢力なんてないと皆思っているだろうが………あの女、どんな手を使うか分かったものじゃない。
貴「…………………………」
紅覇「なんでそんなに難しい顔してるのさ。」
まさか玉艶が皇帝の座を乗っ取るだなんて考えもしないのだろう。紅覇が私の顔を覗き込んだ。
紅覇「大丈夫だよ。炎兄ならこの国をもっと良くしてくれるから。」
ジュ「ああ。あいつが皇帝になるのは俺も賛成だぜ。今よりもっと戦争できるようになるしな！」
…………はぁ。戦争ね。言うと思った。
貴「戦争戦争って……何が良いのよ。負けた側の立場、考えたことある？」
ジュ「ねぇな。だって俺負けねーし。」
全く………こいつのこの考えは、昔からずっと変わらない。
貴「自分を過信するほど愚かな事はないわね。いつか痛い目見るわよ。」
腕を組みながら横目にジュダルを見上げた。
ジュ「あ？」
ジュダルの赤い目が私を捉える。今にも絡まった視線からバチバチと何かが弾ける音がしそうだった。
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riba(プロフ) - Shuka*さん» Shuka*さんコメントありがとうございます！この作品無駄に話長いんで……すみません大変でしたよね笑 わざわざ読んでくださって本当に嬉しいです〜！これからも頑張ります！！！！ (2017年7月26日 23時) (
レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
Shuka*(プロフ) - すっごく面白いです！！読み始めて2日目で今出ているところまで読んじゃいました！笑 本当に続きが楽しみですです！更新頑張ってください！ (2017年7月26日 23時) (レス) id: f9bfcf9f30 (このIDを非表示/違反報告)
riba(プロフ) - 紅葉 モミジさん» むしろ私のこの夢小説のほうがおまけだと思いますよ！？紅葉モミジさんのイラスト集、応援しております！！！頑張ってくださいね！！！！！ (2017年7月23日 19時) (レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 モミジ(プロフ) - ribaさん» いえいえ、そんなそんな！ありがとうございます！ribaさんの作品の素晴らしさを知って頂きたいだけです！自分の絵なんてただのおまけです！これからも応援しております！ (2017年7月23日 19時) (レス) id: 3c6dd2441c (このIDを非表示/違反報告)
riba(プロフ) - 紅葉 モミジさん» 全然構いません！許可なんてむしろいらないですよ載せてください！！笑 この素晴らしいイラストをみなさんに早く見ていただきたいですから笑 (2017年7月23日 18時) (レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riba | 作成日時：2017年5月5日 19時
