第410夜 ページ20
ジュ「はっ…ははっ……中途半端だってよ………紅炎の奴………」
貴「……何で笑ってんのよ。」
紅覇「ねぇジュダルくん笑いのツボおかしくない？大丈夫？」
貴「気持ち悪………」
くっくっ、と喉を鳴らしながら体を折り曲げて笑うジュダルに冷ややかな視線を送る。今のどこに笑える要素があったのか全く理解できない。
ただ一つ言えるとすれば、中途半端という言葉に何かピンとくるものがあったのだろう。あんたまで私を中途半端な奴だと思ってるのね。
ジュ「悪ぃ悪ぃ……でも中途半端って………くっ……はは……なるほどな………」
ほらやっぱり。
貴「………………………」
腕を組みながらジュダルを睨んだ。
その様子を見た紅覇は慌てて口を開く。
紅覇「と、とにかく炎兄と、あとは明兄にも言っとくから。Aが会うことがあったらさらっと挨拶しとくだけでいいよ。まぁ絡まれた時は頑張ってねぇ。」
少々強引に話題を戻し、私の肩をぽんと叩いた。相変わらずジュダルは腹を抱えてプルプルと笑うのを堪えている……いや、笑っている。
そして、明兄、というのは第二皇子の練紅明様のことだ。
貴「あ〜、大丈夫。無視されるから、多分………」
紅炎様も紅明様も、怒鳴ったりしてくるわけじゃない。徹底的な無視………と、冷酷な雰囲気。あのお二人と同じ部屋に一人放り込まれたとしたら、五分経たずとも胃に穴が空きそうなくらい。
紅覇「げ、元気出しなよぉ。炎兄も明兄も悪い人じゃないんだけどね〜………」
私の表情……それか声のトーンが低かったのか、紅覇が苦笑いしながらもガッツポーズをしてみせてくれた。
紅覇はお二人とは違って私に何故か優しくしてくれる。歳が近いからだろうか。いつのまにか皇族なのに敬語を使わない仲になってしまった。紅玉ちゃんも、白龍も、そして白瑛もそうだ。白瑛とは確か四つ程歳が離れているが、私達の間にあまり緊張感は無い。先に仲良くなっていた白龍の影響だろう。そもそも白瑛も白龍も常に敬語っぽい話し方だから、どうしたら良いものか迷った。が、最終的に敬語を使うはずの私は普通に話しかけ、逆に皇族である二人は私に敬語を使っているというおかしな状態になっている。
そうよ、白瑛は……………
貴「ねぇ、白瑛は何処に居るの？」
紅覇「ああ……此処には居ないよ。確か天山高原の方だったような………白瑛義姉さんは将軍だからね。」
天山高原…………
もうそんなところまで煌帝国の侵略が進んでいるのね。
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riba(プロフ) - Shuka*さん» Shuka*さんコメントありがとうございます！この作品無駄に話長いんで……すみません大変でしたよね笑 わざわざ読んでくださって本当に嬉しいです〜！これからも頑張ります！！！！ (2017年7月26日 23時) (
レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
Shuka*(プロフ) - すっごく面白いです！！読み始めて2日目で今出ているところまで読んじゃいました！笑 本当に続きが楽しみですです！更新頑張ってください！ (2017年7月26日 23時) (レス) id: f9bfcf9f30 (このIDを非表示/違反報告)
riba(プロフ) - 紅葉 モミジさん» むしろ私のこの夢小説のほうがおまけだと思いますよ！？紅葉モミジさんのイラスト集、応援しております！！！頑張ってくださいね！！！！！ (2017年7月23日 19時) (レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 モミジ(プロフ) - ribaさん» いえいえ、そんなそんな！ありがとうございます！ribaさんの作品の素晴らしさを知って頂きたいだけです！自分の絵なんてただのおまけです！これからも応援しております！ (2017年7月23日 19時) (レス) id: 3c6dd2441c (このIDを非表示/違反報告)
riba(プロフ) - 紅葉 モミジさん» 全然構いません！許可なんてむしろいらないですよ載せてください！！笑 この素晴らしいイラストをみなさんに早く見ていただきたいですから笑 (2017年7月23日 18時) (レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riba | 作成日時：2017年5月5日 19時
