第406夜 ページ16
ﾄﾞｩﾆﾔ「そうですわ、練玉艶様。よく知っていたわね。」
煌帝国の事情に詳しいアラジンに、ドゥニヤは驚いたようだった。
アラ「Aおねえさんから聞いたことがあったんだ。今は皇帝の奥さんなんだよね？」
ﾄﾞｩﾆﾔ「ええ。そして玉艶様の命令は絶対なの。神官様は反抗的な態度を取ることが多いみたいだけど、今回ばかりは従順ですわね。あの子は神官様のお気に入りだから。」
ジュダルのお気に入り………アラジンはその意味が未だによく分かっていなかった。
ジュダルが何故そこまでAに執着しているのか。
…………強いから？
でもA以外にも煌帝国には金属器使いがいるのだ。その中でも特別Aが強いというわけではないように思えた。
A以外の金属器使いは全員皇族だ。地位があるわけでもない。それなのにジュダルがこんなにもAに執着するのには、何か特殊な理由があるはずだ。
ﾄﾞｩﾆﾔ「あの子は勿論抵抗したんだけれど、多分その時に神官様を斬ってしまったのよ。二人がどう動いていたかは音だけでしたから詳しくは分かりませんわ。でも、最終的にあの子は神官様の催眠魔法で強制的に眠らされたみたい。」
催眠魔法…………
アラ「ジュダルくん……もう催眠魔法まで使えるんだ………」
といっても、アラジンは詳しいことは全く分からない。どのような命令式なのかも、どのような魔法なのかさえも知らない。
マギとしても、魔道士としても、自分よりもずっと先を行っているジュダルに、アラジンは悔しくなって唇を噛み締めた。
ﾄﾞｩﾆﾔ「…………私が知っているのはこれで全部ですわ。お役に立てたかしら。」
そう言って心配そうにアラジンの顔を覗き込んだ。
アラ「うん。ありがとうドゥニヤおねいさん。」
ドゥニヤが教えてくれたことは、きっと重要なことばかり。特に玉艶の命令だったということは、今回の件にアル・サーメンの本体が深く絡んでいるわけで…………
アラ「早速みんなに話してくるよ。きっと助けてみせる。」
アラジンはぐっと拳を握りしめ、ドゥニヤに微笑んだ。
ﾄﾞｩﾆﾔ「ええ。お願いね……私は何も出来ないけれど、もしあの子に会えたらお話してみたいわ。」
アラ「できるさ……絶対。」
ドゥニヤの声はか細く、今にも折れて落ちてしまいそうだ。
アラジンは彼女がこれからどうなっていくかを悟ってしまい、思わず泣いてしまいそうになった。
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riba(プロフ) - Shuka*さん» Shuka*さんコメントありがとうございます！この作品無駄に話長いんで……すみません大変でしたよね笑 わざわざ読んでくださって本当に嬉しいです〜！これからも頑張ります！！！！ (2017年7月26日 23時) (
レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
Shuka*(プロフ) - すっごく面白いです！！読み始めて2日目で今出ているところまで読んじゃいました！笑 本当に続きが楽しみですです！更新頑張ってください！ (2017年7月26日 23時) (レス) id: f9bfcf9f30 (このIDを非表示/違反報告)
riba(プロフ) - 紅葉 モミジさん» むしろ私のこの夢小説のほうがおまけだと思いますよ！？紅葉モミジさんのイラスト集、応援しております！！！頑張ってくださいね！！！！！ (2017年7月23日 19時) (レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 モミジ(プロフ) - ribaさん» いえいえ、そんなそんな！ありがとうございます！ribaさんの作品の素晴らしさを知って頂きたいだけです！自分の絵なんてただのおまけです！これからも応援しております！ (2017年7月23日 19時) (レス) id: 3c6dd2441c (このIDを非表示/違反報告)
riba(プロフ) - 紅葉 モミジさん» 全然構いません！許可なんてむしろいらないですよ載せてください！！笑 この素晴らしいイラストをみなさんに早く見ていただきたいですから笑 (2017年7月23日 18時) (レス) id: 2aa2cb58f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riba | 作成日時：2017年5月5日 19時
