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■You side■
おら、おらくそ、○ね(ゲーム中)
「へーゲーム上手いね」
『え、そう?まぁ暇になったらずっとやってるって…えええええええ?!!』
そ「うわっ、びっくりした」
コントローラーをカチャカチャしていた後ろで音もなくそらるさんが人間化していた
『急に帰ってこないで下さいよ…超びっくりした…』
そ「……」
振り返るとそらるさんは不機嫌そうに口を尖らせた
そして何か物申したそうな顔で見詰めてくる
『え、何ですか。…気に触る様な事言いました?』
そ「敬語」
『けいご…?』
そ「敬語、さっきみたいに抜いて。」
『あ、はい…じゃないうん。幽霊の中で結構強い方って言ってたし何か機嫌を損ねて命でも取られたらたまったもんじゃないので…ないから!』
今まで敬語で話してきたから急に抜けと言われても難しい。善処します。
そ「そらるさんはそんなに凶暴じゃありません」
『はい、肝に命じておきます…で、何してたの?』
そ「……まぁ、友達ってか仲間に会いに行ってた」
『へぇ。その仲間も幽霊なの?』
そ「うん。Aが来る前はそいつがよくここに遊びに来てたんだよ」
『ゑ……ごめんなさい、勝手に場所取っちゃって…』
そ「いやいや、良いの。元々ここに俺たち幽霊の居場所は無いんだから」
…そっか。
確かに幽霊には霊界という居場所がある筈だもんね。
なんでそらるさんとそのお友達さんが好き好んで人間界に居るかは置いといて。
『じゃあ、ここだけでも居場所にならない…?』
そ「…え?」
『人間界に居たいって、その人(人じゃ(ry)が思ってくれてるんだったら…肩身が狭くならない様に、ここだけでも居場所を作ってあげたいって…思ったん、だけど…』
さすがにぶっ飛んだ提案すぎたか。
硬直してたそらるさんはまた、柔らかく微笑んで
そ「ほんと、お人好し。」
『お人好し……かなぁ。あ、その幽霊さんってどん…ッ』
ぞわり、と突如全身に寒気が走った
急変した私の顔色にそらるさんは酷く驚き、"A?A…っ?!"と何度も名前を呼んでくれた
だが答える事が出来ず、そのまま瞼はゆっくり閉じられた
「…………あの人間、そらるさんに何をしたッ………」
最後に聞こえた聞き慣れない声は、自分に向けられた憎しみの声だった。
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遊ちゃん_SKZ(プロフ) - 懐かしい作品を読みたいなあって思っててお気に入りの下の方見たらこの作品が.....ほんっといつみても面白いです、流石。。応援してます!!!! (2023年3月2日 18時) (レス) @page30 id: fe8355afed (このIDを非表示/違反報告)
りう。 - わたつきさん» 画面の一番下にパスワード入れたら別垢でも編集出来ますよ!! (2021年12月31日 18時) (レス) @page27 id: c0a5bb6844 (このIDを非表示/違反報告)
わたつき - 更新したいんですけどどうしよ〜〜〜〜〜〜〜 (2021年9月16日 21時) (レス) id: 33e0c49abd (このIDを非表示/違反報告)
わたつき - ログインできなくなったと思ったら垢消えてた。わーお、Riaです (2021年9月16日 21時) (レス) id: 33e0c49abd (このIDを非表示/違反報告)
ひきねこ - 白髪のヴァンパイアはluzくんでピンク髪の魔女はなるせさん(英語の分からなかった)かな…? (2020年9月23日 22時) (レス) id: b9ac26b4ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蓮見 x他1人 | 作成日時:2020年5月21日 21時