【歌い手】 ごめんね、私… 【そらる】【まふまふ】

１６　Help me! I cannot come up with a title... ページ17

ASide

部屋に入ると、AtRの二人に促され、向かい側の椅子に腰かける。





するとすぐに、そらるさんが話しだした。





ていうか、まふまふさん喋る回数めっちゃ少ない…。 人見知りって本当だったんだ。





「えーっと、単刀直入にお話ししますね。

　今回のライブでは、梨河さん、城川さん、神立さんの三人に歌っていただきたいと思います」





「え、ちょっと待ってください！」





そこまで話したところで、怜悧がいきなりストップをかけた。





「あの、私歌自信ないんで…。

　できれば、二人だけで歌ってもらいたいんですが…？」





「あー、無理強いはしませんが…。

　どうしましょう？」





私と梨河さんは顔を見合わせる。





そんな事言われたら、私もあんまり出たい感じじゃないんだけどなぁ。





まあ、言ったところで絶対反対されるし面倒だから言わないけど。





とりあえず、





「ん、私は怜悧が嫌なら別にいいと思いますけど…。

　百合愛ちゃんは、どう思う？」






「んっと、ゆりは大丈夫〜。

　じゃあ、二人で歌います？」





いいな、この飄々とした感じ。





私もこんな風に強くなれたらな、なんて密かに思う。





「じゃあ、梨河さんも城川さんも大丈夫なようなので、お二人で決定、でよろしいですね？」





「「はい/はいっ！！」」





あー、怜悧がいないのに大きいステージ…。





大丈夫…、だよね！





「では、曲を決めましょう。

　あ、その前に…。

　タメでいいですよ？

　で、俺もタメで良いですか？ ていうか、いい？」





え、そらるさんにタメ口…！





…出来る気がしない。





隣の百合愛ちゃんとか怜悧は





「はい！ 大丈夫っ！

　あ、ゆりの事はてきとーに呼んでくださいね〜」 とか





「あ、大丈夫ｄ…。

　大丈夫！

よろしくね、そらるさん、まふ、くん？で、いいんですかね…？」 とか。





まって、怜悧はともかくなんで百合愛ちゃんそんなに簡単にタメ口出来るの！？





コツとかあるのかな、なんて無駄なことを考えていると、隣の怜悧に





「ほら、早く」





と急かされたので、





「えっと、そらるさん、まふまふさん。

　よろしく、です！」





すごく緊張したけどこれだけ返した。





「じゃあ、曲決めよっか」





曲決め開始っ！ (百合愛ちゃんのまねして言ってみました)

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