其の374 ページ24
しばらくして、
私の幻術返しは成功を収めて終了した。
同時にカカシはうっすらと目を覚まし、
疲労感満載の顔で
天井をぼんやりと見つめ始める。
A「カカシィ?大丈夫かぁ?」
彼の顔を覗き込み、
ペチペチと頬を叩いてやるが、
やはりボーッとしたまま
動く気配がない。
私の声さえも聞こえているのか、
曖昧だ。
テンゾウ「カカシ先輩、起きてます?」
テンゾウもまた、
私の隣に並んで
カカシの顔を覗き込む。
すると、
カカシはようやく正気に戻ったのか、
私とテンゾウの顔を交互に見て、
やがてゆっくりと身体を起こし始めた。
私はそんな彼の身体を支え、
そっとベッドに座らせる。
カカシ「......起きてる」
この状態では、
当分は入院生活か。
だが、
あれだけ強力な幻術に掛かっていたにも関わらず、
さほど大層な精神崩壊は起こしていないようで、
正直ホッとした。
カカシ「......」
すると、
カカシは突然何を思ったのか、
私の身体をぐいっと引き寄せ、
ぎゅうと抱き締めてきた。
A「オイ、カカシ!
ハァ、何してんだよ......」
胸元にグイグイと押し付けられ、
うまく呼吸ができない。
テンゾウ「ハァ、まぁた始まった......」
アオバ「ま、また......?」
紅「まぁ、無理もないわね」
アスマ「だな。
さすがに目の前で大切な子がさらわれちゃあ、な」
ガイ「俺だって、目の前で我が愛弟子が傷付けられたら泣くぞ!」
アスマ「お前はどういう状況でも泣くだろ」
ガイ「うっ......」
私とカカシ以外の仲間が
後ろでコソコソと話し合っているようだが、
私はカカシの震える腕を直接感じて、
胸がきゅうと締め付けられる感覚を
覚えていた。
A「カカシ、あれはわざとだよ」
カカシ「......わざと?」
カカシの腕から抜け出し、
彼を見上げる。
【あぁ、またその顔をさせることになるとは】
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ri_ta0077(プロフ) - 雪華さん» コメントありがとうございます!基本的にはジャンプアニメですね。赤髪の白雪姫なども好きですよ! (2019年2月18日 23時) (レス) id: 16552bc706 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか? (2019年2月18日 17時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:NASHI | 作成日時:2018年2月6日 23時