其の375 ページ25
A「あぁ、あれはわざと捕まったんだよ。情報収集のためにね」
カカシ「......そういうことか。
てっきり、イタチに情を掛けているのかとばかり」
A「......正直否定はできねぇけど、ま、九割は情報収集だよ。自来也先生だけに任せてらんないでしょ、そういうのは」
口を開けば嘘ばかり。
今の私には、
きれいごとを並べない手段がない。
良心の呵責を感じるが、
私が里抜けする理由としては
これほどの嘘も必要になる。
みんな、ごめん――。
カカシ「ハァ、Aがそう言うなら。
けどな――」
テンゾウ「あー、先輩。説教は俺たちがやっておきましたから、ね?」
テンゾウに同意を求められ、
カカシの説教もだいぶ面倒臭いだろうと
ふと思った私は、
全力で首を縦に振った。
カカシ「そうか。なら、もう無茶はしないでくれ。
ま、これだけは何度言っても直らないみたいだけどな」
パチンと強いデコピンを食らってしまったが、
カカシがいつもと変わらない様子を
見せてくれたことに、
ホッと安堵するほかなかった。
やはり、
木の葉を離れることは
まだまだできそうにないと、
改めて思った瞬間だった。
サスケ「うっ......A......?」
カカシはアスマや紅姉さん、
ガイに任せ、
私はテンゾウとアオバを連れて
サスケの病室に向かった。
そこには相変わらず
サスケを見つめたサクラがいて、
暇があれば四六時中
看病していたのだと察した。
そして今は、
サスケの幻術返しが終わったところだ。
もちろん、成功した。
サクラ「サスケくん!」
サスケ「オイサクラ、痛いぞ......」
サクラはサスケに勢いよく抱き着き、
わーわーと泣き喚く。
サスケは幻術に掛かって
あまり時間が経っていなかったので、
カカシほどのどんよりさはなかった。
A「おはようさん。
身体は大丈夫、ではないわな」
手首の骨は折られた上に、
きっと殴られた衝撃で
脇腹の骨なども砕けているだろう。
それ故に、
頭や腕などに巻かれた包帯が
痛々しく強調している。
大丈夫なはずがない。
サスケ「......そいつらは」
サスケはサクラに抱き着かれたまま、
私の背後にいたテンゾウとアオバを見て、
怪訝な表情を浮かべた。
【ハァ、ほっとけばいいものを】
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ri_ta0077(プロフ) - 雪華さん» コメントありがとうございます!基本的にはジャンプアニメですね。赤髪の白雪姫なども好きですよ! (2019年2月18日 23時) (レス) id: 16552bc706 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか? (2019年2月18日 17時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:NASHI | 作成日時:2018年2月6日 23時