其の366 ページ16
イタチの胸元に顔を埋め、
スリスリと額を擦り付ける。
イタチ「お前はそれで、いいのか」
A「当たり前だってぇの。じゃないと口に出して言ってねぇべ」
右手をイタチの目に近付け、
医療忍術用のチャクラを送る。
イタチ「やめろ、A」
イタチが腕を掴んで止めてくるが。
A「言ったでしょ。私はあなたの病気を治す。そして、例えサスケでもあなたを殺させやしない。
また、幸せな日々を一緒に送ろうよ、ね？」
イタチ「......」
同胞殺しの抜け忍。
確かに、
イタチはそれを一生背負って
生きなければならない。
だからこそ、
イタチには再び幸せな日々を
過ごしてほしいのだ。
私の願いは、
ただそれだけだ。
イタチ「分かった。俺は、お前の言うことに従う。
これでいいか？」
A「んー、なんか投げやりな言い方だな。
ま、そのほうがありがたいけどー」
それでもなお、
イタチの目を回復させるように
チャクラを送り続ける。
これで、
以前よりかは治りが早くなるはずだ。
A「あとは......」
薬の調合だ。
ま、それは木の葉でやればいいか。
あそこなら、
薬草の種類が豊富な上に親切な忍が多いため、
薬草を揃えるのに時間はあまり掛からない。
イタチ「すまないな」
A「だいじょーぶ」
応急処置を終え、
イタチの腕の中からそっと抜け出した私は、
ふぅ、と一息つきながらベッドに腰掛けた。
だが、
彼から離れた意味もなく、
イタチはコアラの子のように
背中に引っ付いてくる。
A「どーしたの」
イタチ「離れていた分を取り返す」
A「なんだそれー」
イタチ「お前が好きだから」
――こいつぅぅぅ！
A「......なぁ」
イタチ「なんだ」
A「なんでそんな恥ずかしいことサラッと言えちゃうの！？」
顔を上げて叫ぶと、
イタチが私の首元に顔を埋めてきた。
なんとも言えないくすぐったさに、
思わず身震いする。
イタチ「好きな奴に好きと伝えて、何が悪い」
イタチの吐息が直接肌に掛かる感覚を覚え、
だんだん顔が火照っていくのを感じた。
【だぁぁぁ！くすぐったい！】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 116人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
【NARUTO×結界師】守りたい命の分だけ強くなってやるさ。【第一章 - 9】 【NARUTO×結界師】守りたい命の分だけ強くなってやるさ。【第一章 - 1】
公安には『ヒロイン』的な女の子と『モブ』の女の子がいました【刀剣乱舞】 【名探...もっと見る
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ri_ta0077(プロフ) - 雪華さん» コメントありがとうございます！基本的にはジャンプアニメですね。赤髪の白雪姫なども好きですよ！ (2019年2月18日 23時) (
レス) id: 16552bc706 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか？ (2019年2月18日 17時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：NASHI | 作成日時：2018年2月6日 23時
