第11話 ページ50
先を行く私の背を
慌てて追いかけてくるナルトを尻目に、
それなら、と
ポケットに手を突っ込む。
言えば、
ナルトの父親と母親が生きている可能性も、
あるわけだ。
サクラの父親が
四代目火影として英雄になったのなら、
そう考えるのが妥当だろう。
ナルト「あーあ。俺は、うずまきナルトだっつうの......。
(待てよ。サクラちゃんの父ちゃんが英雄になってるってことは......!)」
思い詰めた表情から一変、
四代目の顔岩を見つめて
何かを思い出したように
ハッと目を見開いたナルトは、
私の制止の声をも聞かずに
突然走り出した。
A「オイオイ......」
もしかして、
この世界の法則に気付いたのか?
死んだはずの奴が生きている、と。
ということは、
自宅へ向かったと考えて
間違いないか。
私はこの世に
父さんや母さんが生きていたとしても、
そこまで会いたいとは正直思わない。
決意した気持ちが、
薄れるだろうから。
私は自分の仲間を守るために強くなると決めた。
それが、
父親や母親に守られて生きている
子どもの身になってみろ。
他人を守るどころじゃない、
自分の命さえも惜しくなってしまう。
他人に守られて当たり前だとは、
決して思いたくない。
A「野宿でも、するか」
とりあえず、
ナルトのあとを追おう。
野宿するかどうかは、
それからだ。
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NASHI(プロフ) - 星猫さん» 星猫さん、コメントありがとうございます!最高の褒め言葉です! (2021年9月21日 0時) (レス) id: 6c37ac4e06 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - タブレットで操作しています!はじめまして!とっても素晴らしいです!高評価しました! (2021年9月10日 9時) (レス) id: 8c51e3f139 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:NASHI | 作成日時:2018年1月13日 11時