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第36話 ページ36

サイ「A!ヤマト隊長!起きて!」


誰かに身体を揺さぶられる感覚を覚え、

私はハッと目を覚ました。


テンゾウは私の下敷きになって気を失い、

前を見ればナルトも今、

目を覚ましたばかりのようで、

天を仰ぎながらボーッとしている。


A「あー、ここは現実なのな」

サクラ「あんた、何言ってんのよ。ここは最初から現実よ?」

サイ「頭でも打ったの?あ、バカなだけか」


A「......」


サイの作り笑いと一言には、

毎回殺意を覚える。


この性格のおかげで、

今はなんとか慣れたものの、

チーム編成時には大きく振り回された。


だが、

私たちがあちらの世界で過ごした時間が、

この現実世界ではあまり経っていないことを悟る。


余談だが、

私は過去世界で過ごした記憶を失ってはいない。


そういうふうに封印術式を施したから。


しかし、

ナルトとテンゾウの中には、

もう過去世界の記憶はないだろう。


あの封印が成功していれば、の話だが。


A「オーイ、ヤマト隊長さんよー。そろそろ起きろよー」


バシバシと背中を叩き、

大きく揺さぶると、

テンゾウは思いのほか

すんなりと目を覚ましてくれた。


寝起きの悪い隊長じゃなくて何よりだ。


ナルト「どーなってるんだってばよ......なんにも思い出せねぇ......」


頭を抱え、

ミナトさんの封印術式に顔を向けるナルト。


テンゾウ「あぁ。何が起きたんだ......」


過去のあいつらも、

私たちとの記憶を無事失っただろうか。


――それはそれで、案外悲しいもんだな。


古い建物から出て、

日光を全身に浴びながら

深呼吸を一つ。


ナルト「結局、ムカデは行方不明のままか。んがっ!」←

A「んがっ!」←


すると、

サクラが何かを発見したように立ち止まり、

その後ろを歩いていたナルトはサクラの背中に、

さらにその後ろを歩いていた私は

ナルトの背中にぶつかって

足を止めた。


ナルト「なんなんだよ、サクラちゃん。

急に立ち止まって......ん?」


――え?サーラ?


いや、

よく似てはいるが、

あれはサーラではない。


身内や親戚と言ったところか。

サーラの血筋なのは、

間違いない。

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NASHI(プロフ) - 星猫さん» 星猫さん、コメントありがとうございます!最高の褒め言葉です! (2021年9月21日 0時) (レス) id: 6c37ac4e06 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - タブレットで操作しています!はじめまして!とっても素晴らしいです!高評価しました! (2021年9月10日 9時) (レス) id: 8c51e3f139 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:NASHI | 作成日時:2018年1月13日 11時

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