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第34話 ページ34

A「......」


カカシ「なんだよ」

A「あんたらしいな、なんか」

カカシ「へ?」


どの時代においても、

私にとって大切な人なのには変わりない事実。


そっと彼の頭に手を乗せ、

できるだけ優しく撫でてやる。


カカシ「オ、オイ......」


A「歴史を変えないためにも、ここでの記憶はすべて消したほうが良さそうだな」


カカシ「え......?」


ミナト「あぁ。それは僕も思っていたところさ」

A「互いにすべて忘れるよう術式を施すけど、いいか?」

カカシ「いや、それは――」

ナルト「ちょっと待ってくれ。その前に俺はあんちゃんに聞きたいことがいっぱいあんだ。

俺の話を聞いてくれるって、このあんちゃんは言ったから......」

ミナト「あぁ。でもそれは今じゃない。

きっともう一度、君に会えるときが来る」


ミナトさんとナルトの会話を静かに盗み聞き、

私はその場にしゃがみ込む。


カカシ「A!俺だって!」


だがなぜか、

カカシまでもが

私にすがりついてきた。


封印の準備を一旦止め、

泣きそうな顔をするカカシに向き直る。


A「カカシ、大丈夫だよ」

カカシ「え?」

A「私がお前を守ってやんよ。

そう言ったろ?」

カカシ「ちがっ!そういう意味じゃ――」

A「だからお前は、仲間を守ってやれ」

カカシ「!」

A「仲間を、忘れるな」


ホルスターから術式クナイを取り出し、

カカシの手に握らせる。


カカシ「っ......」


すると、

らしくもなく

彼は泣き出してしまった。


カカシ「ごめん、A。俺、俺......」

A「バーカ、泣くなっての」


子どもらしく泣きじゃくるカカシの頭を

わしゃわしゃと撫で、

ふぅ、と一度だけ深呼吸をする。

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NASHI(プロフ) - 星猫さん» 星猫さん、コメントありがとうございます!最高の褒め言葉です! (2021年9月21日 0時) (レス) id: 6c37ac4e06 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - タブレットで操作しています!はじめまして!とっても素晴らしいです!高評価しました! (2021年9月10日 9時) (レス) id: 8c51e3f139 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:NASHI | 作成日時:2018年1月13日 11時

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