第33話 ページ33
二人してミナトさんの背に隠れ、
不気味な笑みを浮かべるテンゾウから
必死に目を逸らす。
ミナト「分かった分かった、元気なのは分かったから。
ナルト、君に渡してた飛雷神のクナイを。
龍脈を完全に封印する」
ナルト「あぁ」
ナルトから術式クナイを受け取ったミナトさんは、
封印として龍脈の中心部にそれを刺した。
刹那、
未来から来た私たちの身体が光り始める。
ナルト「な、なんだぁ?」
ミナト「アンロクザンが死に、術式が戻ったことで、時間が揺れ戻しを起こしているんだろうね。君たちが元の時代に戻るときが来たんだ。
カカシ、無事任務をやり遂げたようだね」
そっぽを向いていたカカシは
ミナトさんにしっかり向き直り、
小さく頷く。
ナルト「カカシ、先生?」
A「見たことあったでしょ、この生意気な容姿」
カカシ「チッ。
この木の葉の人たちも俺が助けました。楼蘭の門の前でだらしなく伸びちまってて――いてっ!」
私とテンゾウのダブルゲンコツを食らったカカシは、
さすがに涙をちょちょ切らせながら、
交互にこちらを睨み上げてきた。
カカシ「なんで殴る!」
テンゾウ「いやぁ、いつも君にはいじめられてるもんだから、ついね」
カカシ「え?」
A「それはテンゾウの人が良すぎるんでしょ」
テンゾウ「そうかなぁ」
カカシ「お前もだぞ!A!」
怒りの矛先を突如方向転換させてきたカカシを
ジトッと見下ろす。
A「つかお前、年上に向かって呼び捨てとは、生意気なもんだな」
彼の額を小突き、
もっと大袈裟に見下ろしてやる。
カカシ「フンッ、お前にはさん付けする価値もないね」
――だが、こいつは。
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NASHI(プロフ) - 星猫さん» 星猫さん、コメントありがとうございます!最高の褒め言葉です! (2021年9月21日 0時) (レス) id: 6c37ac4e06 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - タブレットで操作しています!はじめまして!とっても素晴らしいです!高評価しました! (2021年9月10日 9時) (レス) id: 8c51e3f139 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:NASHI | 作成日時:2018年1月13日 11時