【NARUTO×結界師】守りたい命の分だけ強くなってやるさ。【映画編】

第32話 ページ32

私も再びサーラと鋼夜を抱えて、

みんなのいる龍脈の元へ。


ナルト「ヤマト隊長！」

A「ハァ、無事だったか......」

鋼夜「ったく、お前は命知らずにもほどがある！」


今度は頭の上に乗り、

尻尾でベシベシと後頭部を叩いてくる鋼夜。


A「痛い、痛いって......」


そして、

ボンッと姿を消した。


サーラ「みなさん！」


今はもう橋が崩れてこちら側には来れないが、

向こうにはこの国の民たちが勢揃いしていた。


よく見ると、

シビさんやチョウザさんもいる。


テンゾウ「なんとか間に合った......」


テンゾウに抱えられていたカカシが

こちらに歩み寄ってきて、

なぜか私をジト目で見上げてきた。


A「なんだよ」

カカシ「大怪我でもしてんのかと思ったよ」

A「なんだって？」

カカシ「やっぱり見た目弱そうだし」

A「へぇ、言ってくれるね。この弱虫ガキンチョが」

カカシ「な！？俺は弱虫でもガキンチョでもない！」

A「どっからどう見たって弱虫ガキンチョにしか見えねぇんだけど？」

カカシ「んだと！？」

A「あ？やるかぁ？」

カカシ「望むところだ――いっ！」

A「たぁ！」

テンゾウ「いい加減にしなさい！」


まさにデジャヴだ。


ミナト「(カカシがこうも他人に心を開いているところは、初めて見るな)」


互いにテンゾウのゲンコツを食らい、

頭を押さえながら

目に涙を浮かべる私たち。


ナルト「こ、これはどういうこと......」

ミナト「ハハ。すっかり仲良くなったんだね、君たち」

A「ミナトめ、笑うんじゃねぇ......」

ミナト「あ、また呼び捨てにした」

A「フンッ」

カカシ「バカA！ミナト先生はすごい忍なんだ！気安く呼び捨てにするな！」

A「んなもんお前より知ってるよ、バカカシ」

カカシ「な！？だから俺は――」

テンゾウ「君たち？もう一度僕のゲンコツを食らいたいのかい......？」

A・カカシ「ヒィ！」←

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