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「時間がありません、どうか毛利軍の陣へおいでください 兄上!!」
家康は無実だ、ここで時間を食っていられないと必死に訴える。
こうしている間にも時間はどんどん削られていく。焦りばかりが月親の心にあった。
「失礼します」
「うおっ!?」
首根っこを軽く噛んで背中に元親を投げる。彼が反射的にしがみついたのを確認すると毛利の陣へと駆け出した。
「申し訳ございません徳川家康様、また後ほど伺います!」
「あ、ああ!ワシは待っているぞ!!」
「それでは!」
「待て待て月親……うおぁぁぁ!?」
先程よりも速く駆ける。喋る間もない元親は振り落とされないようにするので精一杯だ。
速く、早く、速く、早く。
昂った感情は遠吠えとなって響き渡った。
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作者名:クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年8月10日 21時