5話凛月side ページ6
久しぶりに全力疾走をするとやはり息切れがする。
みんな何であんな元気に走れるの。
若いってことかねぇ。
「凛月先輩早くしてください!」
「もぉ、これでも全力なんだけど……」
「鳴上先輩まで見失っては追いつくことが出来ないですよ!」
「分かってるよ……」
もうやだ、灰になりそう……。
そんなことを思いながらレオを追いかける。
実際言うと嵐がレオを追いかけ、その嵐の後を追いかけるように追いかけている。
結局レオの家の前まできてしまいレオは家の中に入ってしまったようだ。
「ナッちゃん……王さまは……?」
「それが家の中に入っちゃったのよォ……久しぶりに全力で走ったわァ……」
帰ろうと思ったがAのなぎそうだった顔を思い出すモヤモヤしてきたから玄関近くまで歩いてレオには届かないと思うが言いたいことを伝える。
「王さま、Aがあんなに心配して話しかけてくれてこれはないんじゃないの?それにknightsのリーダーなんだからちゃんとしてよ。Aの気持ちも考えられない王さまは『王さま』じゃないからね」
そう言いその場を凛月達は後にした。
ドアから微かな影が見えたのはきっと聞いていたのだろうか。
あとは王さまがどう思うかだねぇ
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