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part.3 ページ5

紫「え〜これどうなってんの〜?」

 
 入ってくるなり敦が声をあげる。

 まぁ、それも無理はない。

 それくらい今の状況は理解し難いものだった。

 桜「...えっとねー」


 時を遡ること約10分前―


*****************


?「What?...サクラ!?」

 私達の前に現れたのは―

桜「やっぱり!...タツヤ!!」

 そう、紛れもないタツヤだった。

氷「Really?...Are you Sakura?」

桜「Yes!...I’m Sakura!
  ...タツヤ、会いたかった!」


 そう、会いたかった。

 本当に。

 ずっと、ずっと。

 

氷「オレもだよ、サクラ。」


 タツヤはそういうと、私に近づいてくる。


 次の瞬間、私の目の前に広がったのは真っ白なシャツで。


桜「!!!!」


 それがタツヤに抱きしめられたということを理解するのにそう時間はかからなかった。


 突然のことすぎて頭が混乱する。


 でも―


桜「...落ち着く...タツヤの匂いだ...」

 それよりも、安心感でふと泣きそうになる。


氷「...Don’t cry,Sakura.」


桜「...タツヤの英語、久しぶりに聞い
た。」
 

 泣きそうなことを隠して、少し笑って言う。

 すると、タツヤもちょっと笑って言う。

氷「...オレもサクラの声、久しぶりに聞いたよ。」

 でも、その笑顔があまりにも久しぶりすぎて。
 余計に泣きそうになる。

 
桜「...タツヤ、会いたかった。ほんとに。ずっと、ずっと!」

 毎日会いたかった。

 いつも。

氷「...オレもだよ。」

 そう言うとタツヤはもう一度私を強く抱き締めた。

 

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作者名:宮月涼 | 作成日時:2016年6月25日 16時

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