41：白き手の狩人 ページ45
ーー…数十分後。
俺は、救急隊員が運搬する担架の上で目を覚ました。
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「あ、リヴァイ。気がついた？」
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横には、沈鬱な面持ちのハンジがいる。
そういえば、無線通信機でこいつは『足を撃たれた』と言っていた。
一応「大丈夫なのか？」と尋ねれば、今は薬を飲んでいるから問題ないと言う。
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「Aがすぐに救急隊員を呼んでくれたおかげで大事には至らなかったんだ。
本当、Aには感謝しなきゃね」
「……A、は……？どこに……」
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俺の問いに、ハンジは救急車を顎で示す。
毛布に身を包んで震えながら、搬送スペースの後端に腰掛けているA。
うわ言のように何かを呟き続けている。
俺は救急隊員に「運んでくれ」と頼み、Aの目の前に運び込まれる。
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「……私がイリアを見殺しにした……私がイリアを見殺しにした……私がイリアを見殺しにした……」
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Aが何を言っていたのかわかった。
俺は傷ついた体に鞭打って右腕を持ち上げ、Aの頬にそっと触れる。
Aはびくっと一際大きく震えたあと、呟くのをやめる。
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「……何が、あった？」
「……ゼロと、会いました」
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俺の声を聞いて落ち着いたのか、すっかり焦点を失っていたAの目が、徐々に理性の光を取り戻していく。
途端に涙をポロポロと溢れさせるA。
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「……イリアぁ…っ…」
「……お前だけのせいじゃねぇだろ。一人で気負うな」
「……でもっ……」
「いいから、もう泣くな。うぜぇ」
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Aの涙を指ですくいながら、ぶっきらぼうにも一応それは自分なりに慰めているつもりだった。
こいつは、人一倍責任感を感じやすい。
このまま放っておけばいつか壊れてしまうだろう。
そうなる前に、と思って言った。
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ーー…しかし、それは違った。
こいつの瞳からは、卑しさも、憂いも、諦めもーー…感じられなかった。
ただ、"復讐"という名の一色にーー…それは黒く染まっていた。
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「……リヴァイさん、私……
奴をーー…ゼロを、絶対に許しません。
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私は奴とのゲームに勝たなければいけない……
だから、教えてください。ーー…『真実』を。」
「……」
.
真剣そのもののAの瞳。
少しの沈黙のあと、俺は静かに頷いた。
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「ーー…わかった。
帰ったら、お前に見せたいものがある」
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れな(プロフ) - ルージュさん» あ！いえいえ！私がサイコパス大好きで参考にさせていただいていることはもう一部の読者様は知ってらっしゃるので大丈夫ですよ！ありがとうございます！ (2015年5月6日 14時) (
レス) id: 8c15c30622 (このIDを非表示/違反報告)
ルージュ - まるでサイコパスですね。いや違うんです批判とかパクリとか言うつもりは無いんです。ただ気になった箇所が多々ありましたのでコメントさせて頂きました。不快にさせてしまったらごめんなさい。これからの展開に興味はあるので読み進めさせて頂こうと思います。 (2015年5月6日 14時) (レス) id: 44b48b3d39 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - ハクさん» わぁありがとうございます！頑張ります！o(^-^)o (2015年1月19日 19時) (携帯から) (レス) id: be7b7d22ef (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - れなさん» イェェェイ！めちゃくちゃ期待してます！！！ (2015年1月17日 12時) (レス) id: b9f8c876ca (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - ハクさん» 続々編ではファーランいっぱい出てきますよ！ファーラン良いですよね〜〜〜(笑)ありがとうございます！すごく嬉しいです！o(^-^)o (2015年1月17日 11時) (携帯から) (レス) id: be7b7d22ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れな | 作成日時：2014年7月31日 19時
