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9時50分





10分も早く来てしまった私は、橋の手すりに背を向けて待っていた







あ「にしても、なんだか変な気分だなあ」








前まで会おうと思えばすぐ会えたのに、こうして待ち合わせして会うってのはないのでちょっとドキドキしてる








藍色と灰色の二色に分かれた半袖パーカーに、膝まであるズボン
そんなラフな感じの服できたけど、別にいいよね









カノ「お待たせ」







そんなことを考えていたら、いつのまにかカノが来ていた








黒いパーカーに身を包んだカノは、二カッと笑って手をひらひらさせている









あ「よし、じゃあどこ行くの?」






カノ「特に決めてないんだよね」







あ「まさかのノープラン!?・・・えー」








カノ「まあいいじゃん。行き当たりばったりで行こうよwww」









並んで歩くとき、ふとカノの姿を見た









あ「カノ、少し大きくなったね」






カノ「少しはひどいよ。僕だってけっこう大きくなったよ?」






あ「へーwww私と同じ目線なのに?www」






カノ「僕は今成長期だから、これからもっと伸びるんだよ」






あ「強がっちゃってwww」






カノ「ホントのこと」









昔に戻ったように、話が弾んだ





それから、お互いのことを話していた








出会った人たちのこと、思い出、キドとセトのこと









私と別れてからいろんなことが変わっていったってことが分かる









あ「カノはどうなの?」






カノ「僕?」






あ「カノは、自分では変わったって思う?」







カノ「うーん、僕自身あまり変わってないかなって思ってるよ。だから、周りが変わっていくのは嬉しいけどなんだか置いてきぼりみたいな気分になっちゃう時あるんだよね」







あ「それ、分かる」








カノ「昔の方がって時もあったけど、今が楽しいから気にしてないよ」








あ「そっか」









しばらく歩いていくとペットショップが見えてきた








あ「カノ、あそこいっていい?」






カノ「うん、いいよ」








なぜだか無償に動物を見たくなって私たちはペットショップの中に入る









カノ「Aって、そんなに動物好きだったっけ?」





あ「好きだよ。特に、犬好きかな?」






カノ「なんで犬?」






あ「キャンキャンって鳴いて、昔のセトみたいで可愛いから」






窓ガラスの向こうにいる犬たちを見つめてそう言った

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イチゴ(=^ェ^=)(プロフ) - 面白いです!お気に入りします! (2015年1月4日 19時) (レス) id: de1438fd07 (このIDを非表示/違反報告)
リリナ - カノかわいい! (2015年1月2日 3時) (レス) id: 1033a8d3a0 (このIDを非表示/違反報告)
カノすきすぎ - この小説面白い!!!!!!!!!!!! (2014年12月26日 20時) (レス) id: 0473f144ba (このIDを非表示/違反報告)
香穂(プロフ) - この小説、すごく好きなので更新、絶対見ます!!! (2014年11月23日 23時) (レス) id: 54c8fda673 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん(プロフ) - 見ます!!!!見ます!!!! (2014年11月23日 23時) (レス) id: 6f25c988bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:秋田犬 | 作成日時:2014年11月18日 20時

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