キド「お前は私たちを嫌わないのか？」セト「僕らは、ほかの子と違うのに」カノ「それでも、そばにいてくれる？」あ「いるよ。嫌だって君達が思わない限り」

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時計を見ると８時を回っていた
そろそろ帰る時間だな






あ「それじゃあ、私は帰るね」






アヤノ「そっか、じゃあまたあしたね」









玄関で見送られて外に出る








電柱の明かりをたよりに道をすすみ橋を渡る









カノ「A！！」








渡りきるというとき、後ろからカノの声が聞こえ振り返る
走ってきたせいか「はあはあ」いいながら、肩を動かしていた








あ「どうしたの？」







カノ「・・・はあ・・・・はあ・・・ちょっとまって・・・」







あ「う、うん」









息を整え、私の目を見た
夜でよく見えないのに、カノの目だけはキラキラと明かりに乱反射して輝いている









カノ「ねえ、今度一緒にさ」






あ「うん」







カノ「出かけない？僕、もっと話したいからさ」







あ「うん、いいよ。ていうか、わざわざ走ってそれいいに来なくてもアヤノに頼めば学校で答えたのに」








カノ「僕から言いたかったの」








あ「あっそ」









カノ「約束だからね、二人だけで」









ピッとだす小指に私の小指を絡め、指切りをする









あ「ゆびきりかあ、懐かしいなあ」







カノ「そうだね。せっかくだし、送るよ」








あ「ダメ。カノは早く帰りな？お子様には危ない時間だ」








カノ「僕もう１４なんだけど」








あ「まだまだお子様だwwwじゃあね」









一人歩く足音を響かせて、家に向かった
家はアパートの二階にある部屋だから、階段を上って鍵でドアを開ける









あ「そっか・・・もう１４なんだ・・・」







なんだか、長いようで短いようで







かなり日は経ったんだって実感する









誰もいない部屋の中で、クスリと笑う









あ「楽しみだな」









カノと会う日を、どこか心の中で楽しみにしている自分がいた
どんな話しをしようかと、考えながら







部屋の電気をつけた

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