キド「お前は私たちを嫌わないのか？」セト「僕らは、ほかの子と違うのに」カノ「それでも、そばにいてくれる？」あ「いるよ。嫌だって君達が思わない限り」 (ページ22)

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一週間が過ぎていった

キドと喧嘩して、私は１０７に近寄らなくなった

キドだけじゃなく、カノとセトのことも避けるようになっていつも部屋の中に閉じこもっていた

あ「・・・何やってるんだろう」

自分のやっていることが本当に正しいのかって思う

でも、これで心おきなくここからさよならしてくれるならそれでいいか

胸のどこかがズキっと鋭い痛みをうむ

それを感じるたび、涙がでてくる

早く、なれないかな・・・

[キドside]

出発の日

やっぱり、Aは私たちの前には現れなかった

カノ「来ないね」

セト「僕、さよなら位言いたかったです」

喧嘩してから、全く話しもしない

私はAを避けて、Aは私だけじゃなくカノもセトも避けるようになった

アヤカ「行きましょうか」

車に乗り込みながら重い足を持ち上げる

違う・・・

違うよ・・・

本当は、こんなモヤモヤした気持ち悪い思いでさよならなんてしたくなかった

Aの言うとおりだよ・・・
言って欲しかっただけなんだ。寂しいとか、悲しいとか・・・

言って欲しかっただけなのに・・・

カノ「キド、Aは精一杯キドたちに伝えたと思うよ？」

キド「は？」

となりに座るカノが私の頭に手を乗っけていった

カノ「確かに、こんなお別れ方は悲しいけどAの不器用なお別れ方なんだよ。僕らにあと残りがないようにずっと避けてたのかもしれない。」

セト「・・・優しい人ですからね」

キド「優しい・・・」

わかりずら過ぎる

だったら、もっと分かりやすくやってくれないと分からないよ・・・

キド「・・・そんなの、知らない」

カノ「でも、こんなのは僕も納得いかないかな・・・」

セト「僕もです」

ただの予想だけど、そう思いたい

・・・不器用すぎるAの優しさに、気づけなかった
気づかず、殴ったり怒鳴ったりした

いっぱい傷つけた

友達なのに

キド「・・・謝りたかったな」

心残り、できちゃったよ・・・

A・・・