キド「お前は私たちを嫌わないのか？」セト「僕らは、ほかの子と違うのに」カノ「それでも、そばにいてくれる？」あ「いるよ。嫌だって君達が思わない限り」 (ページ3)

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カノ「猫？」

猫目の少年は子猫を見て疑問な顔をした

あ「うん、木の上にいたから助けてあげようと思って」

カノ「よく分かったね。ここから結構高いのに」

あ「私、目はいいんだ。それより、さっきはごめんね。あと、ありがとう」

もう一度お辞儀をすると「もういいから」と言われた

あ「君は、ここの人？」

カノ「そうだけど」

あ「そっか、私今日からここに住むことになったんだ。これからよろしくね」

カノ「うん、よろしく」

あ「君の名前って何？私は、A」

カノ「僕はカノだよ」

あ「そっか、じゃあカノね」

ここにきて、初めてお話した
カノは少し複雑そうな顔をしていた

「Aちゃーん」

遠くから、先生の声が聞こえる

あ「じゃあね、カノ」

カノ「・・・うん」

手をひらひらさせてばいばいと言う

そのあと先生のもとへ行き、中に案内された

そして、今日から同じ部屋になった子たちとも友達になった

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その夜、友達とお話をしているとある怖い話を聞いた

「ここにはね、本当にばけものがいるんだよ」

あ「ばけものって？」

「この一階の廊下の奥に、１０７号室っていう部屋あるんだけどそこに住んでいる子たちは化物なんだってさ」

その子たちは互いの顔を見て「怖いよね～」と口々に言った

あ「なんで、ばけものなんて呼ばれてるの？」

「だってさ、夜な夜なトイレで女の子の泣き声聞こえたり声に出してもないのに思ってること言ったりとか・・・」

あ「・・・私、会ってみたい」

「やめといた方がいいよ。だって、これ本当だよ？」

あ「肝試ししてみたいの。そのトイレに今日いって確かめてみない？」

ただの私の興味本位で、その子たちと一緒にトイレに向かった

今の時間は２３時
みんなが寝静まった頃、部屋を抜け出して私たちは噂のトイレに向かった