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セト「A」
あ「何?」
ある日の午前
珍しくセトとふたりっきりになって、ほのぼのとしていたときだった
セト「・・・実は、さっき先生たちのお部屋の前を通った時に」
あ「うん」
セト「あること聞いたんです。それで、僕・・・」
あ「あることって何?」
セト「僕とキドとカノの引取り先がいるってことです・・・」
引取り先・・・
ってことは、三人を引き取ってくれる人が見つかったってこと?
あ「よかったじゃん!!おめでとう」
セト「・・・はい、ありがとうございます・・・」
あ「どうしたの?浮かない顔して、もっと喜ぶべきでしょ」
セト「いえ・・・あの・・・」
口ごもるセトは、何か私にい痛そうな顔をした
あ「何か言いたいことでもあるの?」
セト「・・・僕、このままその人のところに行っていいのかって悩んでるんです」
あ「どうして?せっかく新しい家族ができるのに」
セト「僕らのこの力で、引き取ってくれた人が迷惑と思わないのかとかAのこととか」
あ「私?」
セトの悩みに、どうして私が入っているのか分からなかった
あ「なんで、私で悩むことが・・・能力のことは分からなくはないけど」
セト「だって、あっちにいったらもう会えないんですよ!!今まで僕らのそばにいてくれたのに、ここでお別れしちゃうの寂しいじゃないですか・・・」
あ「お別れって、会おうと思えば会えるじゃん。そんな大袈裟に考えなくてもいいよ。私なんかのことを」
セト「なんかって、僕にとってAは大切な友達なんですよ・・・?」
あ「そう言ってくれるだけで、十分だよ。私だって、皆と離れるのけっこう寂しいって思ってる。でも、皆には今よりもっと幸せなところに行ってもらったほうが私は嬉しい」
もうすぐお別れの日がやってくる
セトの言うことが、あまりに正論すぎて適当な言葉で自分の気持ちをごまかした
本当は、寂しいし行かないでとも思ってる
でも、カノのこともあるし
ここにい続けたら、一生痛い思い抱えていかなきゃならない気がする
そうなる前に
チャンスが目の前にあるのなら、行って欲しい
だって、これ以上不幸な思いなんてしてほしくないからね・・・
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イチゴ(=^ェ^=)(プロフ) - 面白いです!お気に入りします! (2015年1月4日 19時) (レス) id: de1438fd07 (このIDを非表示/違反報告)
リリナ - カノかわいい! (2015年1月2日 3時) (レス) id: 1033a8d3a0 (このIDを非表示/違反報告)
カノすきすぎ - この小説面白い!!!!!!!!!!!! (2014年12月26日 20時) (レス) id: 0473f144ba (このIDを非表示/違反報告)
香穂(プロフ) - この小説、すごく好きなので更新、絶対見ます!!! (2014年11月23日 23時) (レス) id: 54c8fda673 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん(プロフ) - 見ます!!!!見ます!!!! (2014年11月23日 23時) (レス) id: 6f25c988bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:秋田犬 | 作成日時:2014年11月18日 20時