検索窓
今日:15 hit、昨日:6 hit、合計:228,055 hit

18 ページ18

セト「A」






あ「何?」









ある日の午前
珍しくセトとふたりっきりになって、ほのぼのとしていたときだった









セト「・・・実は、さっき先生たちのお部屋の前を通った時に」






あ「うん」







セト「あること聞いたんです。それで、僕・・・」







あ「あることって何?」








セト「僕とキドとカノの引取り先がいるってことです・・・」









引取り先・・・
ってことは、三人を引き取ってくれる人が見つかったってこと?









あ「よかったじゃん!!おめでとう」







セト「・・・はい、ありがとうございます・・・」








あ「どうしたの?浮かない顔して、もっと喜ぶべきでしょ」








セト「いえ・・・あの・・・」








口ごもるセトは、何か私にい痛そうな顔をした








あ「何か言いたいことでもあるの?」







セト「・・・僕、このままその人のところに行っていいのかって悩んでるんです」







あ「どうして?せっかく新しい家族ができるのに」






セト「僕らのこの力で、引き取ってくれた人が迷惑と思わないのかとかAのこととか」







あ「私?」









セトの悩みに、どうして私が入っているのか分からなかった









あ「なんで、私で悩むことが・・・能力のことは分からなくはないけど」








セト「だって、あっちにいったらもう会えないんですよ!!今まで僕らのそばにいてくれたのに、ここでお別れしちゃうの寂しいじゃないですか・・・」








あ「お別れって、会おうと思えば会えるじゃん。そんな大袈裟に考えなくてもいいよ。私なんかのことを」








セト「なんかって、僕にとってAは大切な友達なんですよ・・・?」








あ「そう言ってくれるだけで、十分だよ。私だって、皆と離れるのけっこう寂しいって思ってる。でも、皆には今よりもっと幸せなところに行ってもらったほうが私は嬉しい」









もうすぐお別れの日がやってくる






セトの言うことが、あまりに正論すぎて適当な言葉で自分の気持ちをごまかした








本当は、寂しいし行かないでとも思ってる






でも、カノのこともあるし





ここにい続けたら、一生痛い思い抱えていかなきゃならない気がする
そうなる前に







チャンスが目の前にあるのなら、行って欲しい








だって、これ以上不幸な思いなんてしてほしくないからね・・・

19→←17



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (157 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
240人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

イチゴ(=^ェ^=)(プロフ) - 面白いです!お気に入りします! (2015年1月4日 19時) (レス) id: de1438fd07 (このIDを非表示/違反報告)
リリナ - カノかわいい! (2015年1月2日 3時) (レス) id: 1033a8d3a0 (このIDを非表示/違反報告)
カノすきすぎ - この小説面白い!!!!!!!!!!!! (2014年12月26日 20時) (レス) id: 0473f144ba (このIDを非表示/違反報告)
香穂(プロフ) - この小説、すごく好きなので更新、絶対見ます!!! (2014年11月23日 23時) (レス) id: 54c8fda673 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん(プロフ) - 見ます!!!!見ます!!!! (2014年11月23日 23時) (レス) id: 6f25c988bf (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:秋田犬 | 作成日時:2014年11月18日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。