力の入れ加減 ページ32
朝食を終え、各自撮影の準備をしている時だった。
「澄空さん。」
タイミングを見計らって、澄空さんの近くに人が居ない時に増長さんの事を伝えに行った。
普段、澄空さんの傍にはBプロのメンバーが誰かしら居るから、タイミングを見計らうのにも一苦労。
特にあのキラキラオーラ全開の絵本の中から飛び出てきた感満載の王子様とか、お日様みたいに明るく、元気過ぎる王茶利さんとかが居て、話しに行こうにも中々行けなかった。
人が集まると言う事は皆、澄空さんをそれだけ信頼している証拠だ。
一部、ちょっと違う感情で傍に居る人も私が知ってる中では約1名存在するが、それは今は何処か遠くへ置いておこう。
「どうかしたの、Aちゃん。」
「あの、それがですね―――」
忙しい中でもちゃんと笑顔で対応してくれる澄空さん。
私もこう言う人になりたいなと、尊敬の眼差しを向けつつ、増長さんの体調についてこっそり耳打ち。
「そっか、分かった。なるべく、サポート出来る様にするね。教えてくれてありがとう!」
「私の方でも気にかける様にはしますから、澄空さんも無理せずに。」
何だか、澄空さんも頑張り過ぎて倒れそうである。
「おーい、Aちゃーん。」
「はーい!」
只でさえ忙しそうだと言うのに、私は彼女の仕事を増やしてどうする!と言う1人ツッコミを心の中で終え、寿先輩に呼ばれてそちらへ向かう。
「どうされました、寿先輩。」
「今日、僕達QUARTET★NIGHTはSix Gravityと行動する事になってるから、それだけ伝えておこうかなと。」
「わ、分かりました!」
寿先輩から伝えられたグループ配置。ちょっと心配な増長さんが居るMooNsとは離れてしまい私は直接サポート出来ないが、澄空さんが居ると聞いて一安心。
今、私は人の心配よりも、自分の作曲家としての事を考えなければいけない。
本業とアルバイト、どちらも一生懸命やらなければいけない物であるが、優先事項を見失ってはいけない。
「集中集中!」
気合いを入れる為に、ベチンッと勢い良く自分の両頬を叩いた。
「Aちゃん?!」
「痛い……」
「そりゃそうでしょう!!」
両頬を叩く力にせよ、仕事に注ぐ力にせよ、力の入れ加減を間違えると致命傷だ。
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櫻餅(プロフ) - cocolove420さん» コメントありがとうございます。不定期更新ですが、頑張りたいと思います。色んなキャラと絡ませられる様に頑張ります。 (2017年10月27日 15時) (レス) id: 5dfdc31c69 (このIDを非表示/違反報告)
cocolove420(プロフ) - とても面白いとおもいます!これからも更新頑張ってください!ちなみにうたプリは藍、ツキウタは駆、恋、涙、B-PROJECTは竜持、BROTHERS CONFLICTは風斗と弥が好きです!なのでそのキャラをなるべく多く絡ませてほしいな!とおもいます! (2017年10月25日 22時) (レス) id: 66c6f3f00c (このIDを非表示/違反報告)
櫻餅(プロフ) - ひろさん» コメント有り難う御座います!この作品の夢主は自分も気に入っているので、そう言って頂けて大変嬉しいです。恋愛要素はこれから多く書いていく予定ですので、頑張っていきたいと思います。不定期ですが更新も頑張ります。 (2017年10月24日 17時) (レス) id: 5dfdc31c69 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ - ぁあああぁ夢主ちゃんが可愛い!!!!!夢主ちゃんがいろんな方々に取り合いされていちゃいちゃしているところが見たいっ← 更新頑張ってください!!!!! (2017年10月23日 17時) (レス) id: 20b3f29abe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:櫻餅 | 作成日時:2017年10月7日 1時