【あんスタヤンデレ短編集】狂いは全て、愛ゆえに。 (ページ12)

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姫宮桃李と無実の罪／オキュロフィリア@及川アリス様リクエストページ12

放課後のガーデンテラス。私は予定さえ合えば桃李君とよくお茶する。おそらくブランドものであろう紅茶とマドレーヌ。紅茶はいい香りが広がり、マドレーヌは上品な甘さ。

たしか一昨日はクッキーだったっけ。あれも美味しかったなぁ。

「A、美味しい？」

上目遣いで桃李君が聞いてくる。それにうん、と答えれば

「良かった…。ねぇA最近、元気ないけどどうしたの？」

と返される。…隠せてると思ったんだけど、隠せてなかったんだ…。

「実は最近ね、ナンパがひどくて。同じ人なんだけど何回も」

しつこいんだよね、と苦笑すれば桃李君は真剣な表情で私を見つめていた。いつもの可愛らしさはどこへ行ったんだろうと思う。…少し恐怖さえ覚える。

「Aはさぁ、そいつがいなくなったら嬉しい？」

ほんの少し、低い声。善意から来ている質問なのに、殺人でもしそうな目だ。さすがにないだろうけど。…いなくなったら、っていうか、

「さっきはナンパって言ったけれどもはやストーカーだから止めてくれたら嬉しい」

素直に答えれば桃李君は小さく何か呟いて、私に向かって可愛らしく笑う。

「そいつ、痛い目にあっちゃえばいいね！またあったら言ってね。話聞くから」

＊＊＊

「ねぇ、おにーさん」

夜。Aの家の近くにいたそいつに話しかけた。あぁ？とふりかえったそいつに威力を最大にしたスタンガンを当てる。言葉を発することもなく倒れた。

気絶したのを確認して、周りに待機させていた使用人達を呼ぶ。指示通り使用人達は気絶しているやつを車にほうる。

ボクはもう1台の車に乗り込み、これからのことを想像してつい笑みをこぼした。

Aに近づいた罰だよ。お前みたいな汚いやつがAに近づくな。あ、もう近づくことも出来ないけどさ。

「せいぜい苦しんで死んでよねっ♪…お前がいなくなればAも喜ぶ、そして、ボクも嬉しい、一石二鳥」

(君を守るためなら、どんなことだって罪じゃない)

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リクエストありがとうございました！
いつも以上にキャラ違いますね(・・;)
こんな感じでよろしかったでしょうか…