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嫉妬 ページ26

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「如月先輩ですよね?」





放課後、いつものように教室で参考書を開いていると突然声をかけられた。




顔を上げ、声の主を確認すると
お昼の時にみた後輩の女の子だった






『うん、私は如月だよ?』






わざわざ放課後に3年の教室に来るなんて
放課後は私しか居ないことを知っていたんだろう。


必然と辰也くんの事だろうと悟った






「如月先輩は、氷室先輩と付き合っているんですか?」






名前も言わずにいきなり本題だなんて、よっぽど気になっていたに違いない
でも、辰也くんに迷惑はかけられない






『ううん、付き合ってないよ』






あからさまに安心した様子の後輩ちゃん






「私、氷室先輩が好きなんです。
できれば近づかないでほしいんですけど……」






『それはどうして?』






「……それは」






私の問いに言葉を止めて、ポケットから何やら写真らしきものを取り出す後輩ちゃん。






「こういうことなんですが……」






その写真を私に見せつける様に前に出す。
その写真に写っていたのは……






『………辰也……くんと……』






辰也くんと、目の前にいる女の子のキスシーンだった。




どういうことだろう、ふと思考を止めた時






「………オレの事が好きなら、A先輩に誤解させるなんてやめてくれるかな?」






聞き慣れた普段の声より低い


機嫌の悪い辰也くんの声が聞こえた






『辰也くん……』






「A先輩、後で詳しく話します。
その子と話をするので、帰るの少し遅れてしまっても大丈夫ですか?」






『うん、それは大丈夫だけど……』






教室から廊下へ出る2人の背中を、何も考えずにボーッと見つめていた。







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れーね(プロフ) - 赤月*さん» コメントありがとうございます♪ 氷室さんかっこいいですよね! 次回作もよろしくお願いします^ ^ (2014年4月6日 15時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
赤月*(プロフ) - 氷室さんイケメンすぎる・・・!!とても面白かったです!! (2014年4月6日 14時) (レス) id: fe2838f6f4 (このIDを非表示/違反報告)
れーね(プロフ) - 美想さん» 始めまして! ありがとうございます♪ その様なコメントをいただけるだけで更新に力が入ります☆ 次回作もよろしくお願いします! (2014年4月4日 8時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
美想(プロフ) - はじめまして!この作品がとても大好きで、更新を毎回楽しみにしてました(*’ω’*)とても面白かったです!次回作も楽しみにしています。 (2014年4月4日 4時) (レス) id: c663c5e7b6 (このIDを非表示/違反報告)
れーね(プロフ) - にゃー。さん» え、同じタイトルの小説ありましたか? すみません、分からないです。もし同じようなタイトルがあり、内容が同じであるのならすぐに消します (2014年4月4日 4時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:音央 | 作成日時:2014年3月16日 19時

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