キモチと事情 ページ22
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昨日、辰也くんにもらったネックレスを着ける。
小さなシルバーのハートリング。
『お母さん、ネックレス似合ってる?』
鏡でみてから、キッチンで朝ごはんを作ってくれているお母さんに聞いてみる
「似合ってるわよ〜、とっても可愛いわね。 彼氏さんにもらったの?」
彼氏さん?
いや、違う
辰也くんは可愛い後輩くんだ。
『彼氏じゃないよ〜、高校の仲のいい後輩にもらったんだ〜!
センスいいよね、ふふふ』
お母さんは「あら?」と首を傾げて
「あんなにお洒落して出かけるものだから彼氏さんだと勘違いしてたわ。 違かったのね」
お母さんに言われて気がつく。
あれ? 辰也くんは彼氏じゃないよ?
『後輩と遊びに行くのにダサい格好は出来ない……から………?』
んん、良く分からなくなってきた。
私は辰也くんに可愛くみられたくてお洒落をしたんだっけ
「悩んでるところ悪いんだけど〜、早く朝ご飯食べないと間に合わないんじゃないの?」
『そうだった、いただきまーす』
食パンとサラダという、いつもの朝ご飯
違う所と言ったら、お母さんが仕事を休みにしてゆっくりしている所かな
「ねぇA。Aには色々大変な思いをさせてきたと思うんだけど……
そろそろ無理しないでね……?」
『うん、大丈夫だよ。
ご飯、ご馳走様でした。今日も美味しかったよ』
それだけ言って、私は学校へと向かった
***
私の家は母子家庭。
小さな頃に父が亡くなり、それからは母が1人で頑張ってくれていた。
だから私は部活には入らず、勉強に全力を注いだ。
その成果は、学年主席をキープするほどまでになり、大学の推薦、高校では奨学金、学費免除ももらった。
それと、先ほど無理をするなと言っていたのは、異性関係のこと。
早く家に帰ってきては勉強をして、家事をやる毎日だったので
今まで彼氏がいたことはない。
お母さんは、高校生にもなって彼氏がいないことをとても心配している様子
『彼氏が出来たとして、私は彼氏といる時間が作れないから……』
大学に入ったら資格を取るための勉強、授業に追いつくための予習復習
遊んでる暇はない。
だけど、彼氏が欲しいっていうのもまた事実。
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れーね(プロフ) - 赤月*さん» コメントありがとうございます♪ 氷室さんかっこいいですよね! 次回作もよろしくお願いします^ ^ (2014年4月6日 15時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
赤月*(プロフ) - 氷室さんイケメンすぎる・・・!!とても面白かったです!! (2014年4月6日 14時) (レス) id: fe2838f6f4 (このIDを非表示/違反報告)
れーね(プロフ) - 美想さん» 始めまして! ありがとうございます♪ その様なコメントをいただけるだけで更新に力が入ります☆ 次回作もよろしくお願いします! (2014年4月4日 8時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
美想(プロフ) - はじめまして!この作品がとても大好きで、更新を毎回楽しみにしてました(*’ω’*)とても面白かったです!次回作も楽しみにしています。 (2014年4月4日 4時) (レス) id: c663c5e7b6 (このIDを非表示/違反報告)
れーね(プロフ) - にゃー。さん» え、同じタイトルの小説ありましたか? すみません、分からないです。もし同じようなタイトルがあり、内容が同じであるのならすぐに消します (2014年4月4日 4時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:音央 | 作成日時:2014年3月16日 19時