【黒バス】キセキの姫君 fourth

STORY 87 ページ40

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21対14 で点差が開いた状態で
第一Qが終了した。




先ほどの真太郎は、コートの端からシュートを打っていた。


見せつけられた選手の精神は相当なものだろう



「Aちゃん、あれ…昔から？」



「いえ、私の知っている彼の距離はハーフラインまでです。
あんな所から打てるのは初めて知りました」



成長してるってことね、と柊花が真太郎を睨む。



「…確かにとんでもないシュートだけど、ウチのAちゃん柊花ちゃんに比べればなんてことないわ！」



ね？ と笑顔で振り向くカントク



「そうですね。さっきのも撃てなくはないですし、なんならこの後に再現してもいいですよ」



日向先輩に「やめろ！」と本気でどつかれた



『インターバル終了です』



試合を見守る。
帝光の頃よりも速くなってる、どこからでも撃てるということは一瞬でもマークを外したらアウト…



「真太郎の相手は相当プレッシャーになるはずだわ…」






ふと、帝光時代のある一コマを思い出す
バスケで1番かっこいいシュート何か、という話題だった。


涼太はダンク！ と主張していて、真太郎は3点入るという理由で3Pだと話していた。


確かに、2点ずつより3点ずつの方が効率はいい。



「打点が高い…、滞空時間も長い…
このままじゃ点差以上に選手の心が折られる…っ！」



ベンチからだと何もしてあげられない、こんな自分に腹が立つ



「3連続…。29対16ね
差が開く一方だわ」



万策尽きた…？ そんなことはないはず


大我、そんなもんじゃないよな？
まだまだ限界なんて程遠いはず


これからだ…
私にはない、秘められた才能が開放されるのは…！







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