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STORY 74 ページ26

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side 柊花


まったく、Aったら……


「はは、Aは昔からよく気遣いが出来ていたね。とても優しい子だよ」


「そうね、優しい子よ。それにしても征十郎、このプレゼントを渡す為にわざわざ来てくれたの?」


「そうだよ。もちろん、柊花に会いたかったのもあるけどね。柊花の驚く顔と喜ぶ顔が見たかったんだ」


無邪気に笑うその笑顔は、中学時代と変わらず、おもわず釣られて笑う


「驚いたわ、それにとても嬉しい…
こんな誕生日は始めてよ」


「なら僕の最初のプレゼントは成功だね」


「これからも期待しているわ」


そこで、注文していたシフォンケーキとコーヒーが運ばれて来る。
先ほどAが注文しなかったのはこの為ね、と1人で納得。


「柊花は甘い物が好きなのか?」


「えぇ、甘い物とか…ふわふわした物が好きよ」


ケーキを頬張りながら征十郎に答える
その姿がおかしかったのかクスクス笑ってコーヒーを飲む征十郎。


「柊花は本当に可愛いな。見ていて楽しいよ」


「ありがとう。征十郎もかっこいいわよ? 何せ私が初めて惚れた相手だもの」


家柄の関係上、褒められる事に慣れている私たち。
年上の方達のお世辞には慣れているけれど、やっぱり恋人に言われると特別ね


「それより柊花、その首元のリングは何だ? Aも着けていたよな?」


大我と辰也から貰ったリングを見つめる征十郎。


「これは幼馴染に貰ったのよ。中学の時に話した大我と辰也から。深い意味はないわ」


私の言った言葉が引っかかるようで、恐らく前に話した電話の時と同じ感じでムスッとむくれる


「なら良いんだが。…少し歩こうか」


私がケーキを食べ終わったのを確認。
席を立ち、さり気なく私の荷物を持ってくれる征十郎にトキメキながらもポーカーフェイスを保つ。

お会計も、全て征十郎持ち。
自分の分は払うと言う前に済まされてしまった。


「……紳士ね」


「ふっ、ありがとう」


聞こえるように言ったつもりはないけれど、聞こえてしまったらしい。



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音央(プロフ) - 音羽さん» 夢主が青峰、姉が赤司エンドになるように書いています。主人公は双子ですが、夢主の方をメインで書いています。分かりにくくてすみません(>_<) (2014年7月20日 7時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
音羽 - これ誰寄りですか? (2014年7月20日 0時) (レス) id: 378d446dfb (このIDを非表示/違反報告)
音央(プロフ) - めっちさん» 訂正ありがとうございます どこの部分か教えてくださいますか? (2014年5月2日 16時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
めっち(プロフ) - 小金じゃなくて小金井だと思います (2014年5月2日 16時) (レス) id: ec77ad1dee (このIDを非表示/違反報告)
れーね(プロフ) - rusiaさん» コメントありがとうございます^ ^ 大丈夫ですよ! 更新が遅くなってしまうかもしれませんが、頑張って更新します! これからもよろしくお願いします^ ^ (2014年4月28日 16時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:音央 | 作成日時:2014年2月20日 17時

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