STORY 72 ページ24
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「あっ、A！ 後で大ちゃんの所に行ってくれる？ 大ちゃん、素直じゃないから…」
それだけ言ってさつきは、柊花と公園を出てしまった。
「大輝の所…かぁ」
考えてても仕方がない、ジャングルジムの上にいる大輝の元へと向かう
「…大輝？」
「あぁ、Aか…。待ってろ、今降りる」
ジャングルジムから飛び降りる、その手には小さな紙袋が握られていた
「あー…なんだ。さっきは買ってねぇ
っつったけどよ…これ…」
そう言って紙袋を差し出す大輝
「ありがとう、見てもいいか？」
聞くと無言で頷く大輝。
紙袋の中から出てきたのは小さなリボンが付いた箱。
リボンを解くと、小さな花飾りが付いたピン留めが入っていた。
「わぁ…！！ 可愛い、けどさ…」
「んだよ、気に入らなかったら言えよ」
「いやっ、違くて…っ！！ その、私がこんな可愛いの似合うとは思えなくて…」
ピンクと水色の小さな紫陽花の飾りが付いたピン留めは、とても可愛らしくて、私なんかがつけるのは勿体無い気がする
「うっせぇな、オレがお前に似合うと思って買ったんだから良いだろ。」
「…………？」
え、今なんと言いました？
「大輝ってそんなこと言う奴だったんだな、驚きのあまり声が出なかった」
「うっせぇな!？ とにかく受け取れよ、それ」
それだけ言って公園を出て行く大輝をおもわず呼び止める
「待って！！」
「あ？」
「…えと…、えとその…ありがとう！
私の好みを覚えていてくれて…その…すごく嬉しい…！」
どう言えば伝わるか、そんな簡単な事さえ大輝の前だと分からなくなる
ただ…素直に、大輝にこの気持ちを伝えたい
大輝には私の想いが伝わったのか伝わらなかったのか分からないけれど、ふにゃりと優しく笑ったような気がした。
ーー
帰り道、大輝にもらったピン留めをさっそく着けた
「そのピン、大輝から貰ったのね？ ふふ、とても似合っているわよ」
柊花が私の頭をふんわり撫でて笑う
「ありがとう、紫陽花の飾りが凄く可愛いんだ」
柊花に撫でられた髪を弄る。そういえば誰かに頭を撫でられるのは久しぶりだな、なんて考える。
「あら…？」
突然歩くのを止め、柊花が遠くを見つめる。
視線の先には一つの人影、距離があっても分かる赤い髪。
私たちにゆっくり近づいてくるその人影は
「やぁ、柊花にA。元気にしていたかい？」
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音央(プロフ) - 音羽さん» 夢主が青峰、姉が赤司エンドになるように書いています。主人公は双子ですが、夢主の方をメインで書いています。分かりにくくてすみません(>_<) (2014年7月20日 7時) (
レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
音羽 - これ誰寄りですか? (2014年7月20日 0時) (レス) id: 378d446dfb (このIDを非表示/違反報告)
音央(プロフ) - めっちさん» 訂正ありがとうございます どこの部分か教えてくださいますか？ (2014年5月2日 16時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
めっち(プロフ) - 小金じゃなくて小金井だと思います (2014年5月2日 16時) (レス) id: ec77ad1dee (このIDを非表示/違反報告)
れーね(プロフ) - rusiaさん» コメントありがとうございます^ ^ 大丈夫ですよ！ 更新が遅くなってしまうかもしれませんが、頑張って更新します！ これからもよろしくお願いします^ ^ (2014年4月28日 16時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音央 | 作成日時：2014年2月20日 17時
