STORY 39 ページ41
ーーー
「…っもう！」
カントクがしょうがないなぁ、とばかりに腰に手をあてる
「マズいかもしれません」
「あー…、涼太ってさっきから居たんだよね？ 見られてるかもなぁ」
「え？」
テツヤと私の言葉の意味が分からないのだろうカントクが首を傾げる
涼太と大我が1on1を始めた。
ボールは涼太からで…
その涼太は先ほど大我がやってみせたプレイを丸々再現していた。
「…はぁ、涼太は見たプレイを一瞬で自分のものにするんです。
まぁ私達みたいな自分と実力差がある格上は無理ですが。」
柊花が額に手を当てながら言う
「でも、驚くくらい成長してる。さっき言った言葉は伊達じゃないね」
私たちが話してしている間に、涼太はさっさと大我との1on1を終わらせて頭をかきながらこちらに歩いてくる
「んー、これはちょっと。
挨拶だけじゃ帰れないッスねぇ…
黒子っち、それと白姫姉妹下さいッス」
笑顔を向けながら、そんな事を言う
「海常おいでよ。一緒にバスケやろう」
「それは、どうして？」
私が、テツヤと柊花の言葉を代弁した
「ここにいたら宝の持ち腐れッス。
勿体無いッスよ！
黒子っちもAっちと柊花っちも本当に尊敬してるんス。」
それに、と私と柊花をみてから…
「オレの成長ぶり、みたでしょ？
ここにいるより海常の方が、《桐皇》とか《洛山》とかと会えると思うけど？」
涼太の言葉が終わる前に柊花が涼太を殴った。
その光景は、穏やかだった昔の柊花からは考えられない。
そう思ったのは、私だけではないと思う。
殴られた涼太はもちろん、殴った本人すらも驚いていたのだから。
「……ごめんなさい。
思わず叩いてしまったわ」
「い、いやこっちの方こそすいませんッス」
涼太と柊花が気まずい雰囲気になっていると、カントクが聞いてきた
「桐皇と洛山になにかあるの？」
「……私の元彼と、柊花の現在の彼氏がいます。」
それを聞いたカントクは、ごめんね、と申し訳なさそうに一言謝った。
「私達は誠凛で戦うわ。
涼太が成長したのはもちろん驚いた。
だけど、ここには白姫姉妹がいるということを忘れずにね」
「そうだよ、私達もテツヤと同じく光…太陽をみつけたんだ。自分達の力で会いに行ってみせるからな」
「そうッスか……」
涼太は悲しそうな顔をしてから、
すぐにいつもの笑顔に戻り
「練習試合楽しみにしてるッスね！」
そう言って帰って行った。
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れーね(プロフ) - ころさん» あああありがとうございますっ！ これからも頑張りますねっ♪ (2014年2月10日 19時) (
レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
ころ - 面白いです！ 続き頑張ってください！ (2014年2月10日 19時) (レス) id: 462f952e5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音央 | 作成日時：2013年12月23日 12時
