STORY 116 ページ20
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「どうした? 空なんか見つめて。」
「いや…空は高ぇなーって思ってよ」
「いきなりどうしたんだ?」
「……高く飛んで、シュートを決めて。色んなフォームで素早く決めるAは改めてすげぇと思ってよ。
やっぱAはオレの憧れだわ」
「なんだ? いきなり、」
突然の大輝の話についていけていない
大輝はいつもそう
唐突に話し始めて、1人で結論を出す。
「別に、対した話じゃねーよ
自分の力を過信してバスケの練習を離れて…
それでもAには勝てなくて。
だけど試合にはもうAはいなくて。」
そう、これから試合で相手をするのは私ではなくテツヤや大我。
その2人は大輝には勝てない。
勝てる相手に本気になれない大輝には物足りないだろう
「オレが調子にのってたのは素直に謝る。
……ただ、テツや火神じゃオレには勝てねー。それだけ覚えておいてくれ」
「そう……だな」
それじゃあ、と立ち上がる大輝。
「また、どこかで会ったらよろしくな!」
そう呼びかける私に、ひらひらと手を振り返す大輝。
この反応で、今は我慢だ。
****
『…あれ? なんださつきじゃん
なんでいんだこんなとこ』
『ちょ…!? それはこっちのセリフよ!』
『火神ってのと会ってきた』
『行くなって散々言ったじゃん!
……てことは、Aにも会った?』
『っせーなー
会ったよ、相変わらずだったよ、Aは。
んなことより、これから少しは楽しめるかと思ったのにガッツ萎えたぜ』
『ちょっ…』
『Aにも言ったけどよ。
足の分差し引いてもありゃねーわ
火神じゃ、テツの力を全て引き出せねぇ』
****
大輝と話し終わり、大我の元へと走る
「待たせて悪かった。さあ、カントク達のところへ帰ろう」
「………あぁ」
テンションが低い、なんてものではない
大輝とバスケをしてから大我の顔から活気がない
「大我…、確かに大輝は強いけど…」
「A、ちげえよ。
1対1で負けたのは別に初めてじゃねえ。
黄瀬と初めて会った時も似たようなことはあったしお前らとやるときもそうだ
…けど、こんな感覚は…」
大輝と私では私の方が強い。
けど、私とやるのはあくまでも遊びの範疇。
…大輝とは試合だ。
「勝てる気が……しねぇ…」
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音央(プロフ) - 無敵の二次オタさん» ありがとうございます! そのようなコメントをもらうだけで励みになります! 私情で更新が遅れてしまい申し訳ないです… (2014年9月2日 18時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
無敵の二次オタ - 更新頑張って下さい!!毎日楽しみにしてます!! (2014年9月1日 17時) (レス) id: 56fd9651b5 (このIDを非表示/違反報告)
音央(プロフ) - 神夜さん» コメントありがとです^ ^ 不定期更新ですが頑張ります! (2014年6月17日 3時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
神夜 - 面白いです!!更新楽しみにしています^^ (2014年6月16日 23時) (レス) id: f43f522182 (このIDを非表示/違反報告)
音央(プロフ) - アスカさん» ありがとうございますっ! 更新頑張りますねっ♪ (2014年6月7日 15時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:音央 | 作成日時:2014年5月7日 21時