【イナイレ】冷酷に、無情に【第三章】

第１４２話　カオス ページ47

バーン「おい坂本！！こっちのデータも出来てんだろうな！？」



１日目のカオスの練習が終わると、バーンはベンチにいるAに声をかける



坂本「そう急かさずとも、できているよ。あとで見直して渡す」


バーン「ほーう」



期待してると言わんばかりに、ニィと笑みを浮かべるバーンに

今度はガゼルがAに声をかける



ガゼル「私達の方も、また手を加えていると言っていたな」


坂本「それも出来ている。まとめて後で渡すから少し待っていろ」



優秀なその働きっぷりに、ガゼルとバーンも満足気


さらにその夜、コピーして渡されたデータに目を通し

初めて見るその情報にバーンは、当初のガゼルと同じように目を見開いて驚いた



バーン「…なるほどな。こりゃ、あの短期間でダイヤモンドダストの連中がレベルアップできたわけだ」



その情報を元に、２日目の練習を行い

翌日、いよいよ雷門との試合が始まる



この試合を見てさらに次のレベルアップにつなげるため

そして自分が手を加えたチームが、仲間である雷門を倒す様子を見せるため

ガゼルとバーンはAを試合に連れて行くようだ



帝国スタジアムに、黒のボールが落下し

煙の中からカオスが現れる



バーン「おめでたい奴らだ」


ガゼル「負けるとわかっていながら、ノコノコ現れるとは」



雷門イレブンは、現れたチームカオスに視線を向ける中で

ガゼルとバーンの後ろにいる人物に気が付く



円堂「坂本！？」


吹雪「！」


ガゼル「フッ、坂本Aは我々についた」


塔子「なっ！？」


立向居「脅されたんでしょうか…っ」


ガゼル「円堂守！宇宙一のチームの挑戦を受けた事、後悔させてやる」


円堂「負けるもんか！！俺にはこの、地上最強の仲間達がいるんだ！」


バーン「勝負だ！！」



じっと、何もいわず見つめ合う豪炎寺とA

幼馴染なだけあり、視線で会話しているようにも思える



アフロディ「A」



アフロディに声をかけられ、一瞬彼を見るものの

Aは何も言わず視線を吹雪に向け、そしてまたアフロディに向けベンチへ歩いて行った



アフロディ「！」



まるで、自分がやろうとしている事を見抜かれているかのようだ

吹雪を頼む、といわんばかりの視線にアフロディの決意は強まる



アフロディ(やはり君は、雷門を裏切った訳じゃないんだね)

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