第２２６話 恋人 ページ20
坂本「彼らに衣装を貸してくださり、ありがとうございます」
エドガー「このくらい構いませんよ。イナズマジャパンの皆さんには、今宵のパーティーを心ゆくまで楽しんでいただきたいのですから。もちろん、貴女には尚更…ね」
そう言いながら、エドガーは膝の上に重ねて乗せられていたAの手に
自分の手を重ねてそっと握り、微笑んだ
エドガーの行動に疑問を浮かべながらも、嫌がる様子のないA
それもそうだろう。彼女は彼の明らさまな下心に気付いていないのだ
坂本「招いて頂いたというのに、円堂が失礼をしました。すみません」
エドガー「貴女が謝る事はありませんよ。ジャパンの方はあまりこういう場に出る機会がないと聞きますから。これからパーティーでのマナーを知られればよいのです」
坂本「寛大なお心遣い、感謝します」
エドガーの下心には気づかないが、その言葉に含まれた円堂への嫌味には気付いているA
だが問題を起こすわけにもいかず、失礼のないように言葉を選ぶ
エドガー「それよりも、私はAさんの事をもっと知りたいのです。貴女の事を色々聞かせていただいても？」
坂本「知って頂いても、面白い事などありませんが…」
エドガー「そんな事はありませんよ。イナズマジャパンの勝利の女神の事を、私はただ知りたいのです」
坂本「そうですか……分かりました。何か知りたい事があれば、どうぞ聞いて下さい」
エドガー「ありがとうございます。では…Aさんには、想いを寄せている方はいらっしゃるのですか？」
てっきりサッカー関連の事を聞かれると思っていたAは、予想外の質問に一瞬驚くが
“はい”と返事をしふっと目を細め、優しさと愛おしさを宿した目で何処かを見た
エドガーがその視線の先を辿ると、そこには逆立てた白い髪に、キリっとした黒い瞳の豪炎寺がいた
彼は他のメンバーと話しているようで、こちらには気付いていないが
度々彼から向けられる、痛いほどの視線にエドガーは気付いていた
エドガー「…
坂本「いいえ、それは違います。…彼が、私を選んでくれたのです」
エドガー「！…幸せ者ですね、彼は」
愛おしさの溢れるAの柔らかな表情を見て
その想いの先が自分ではない事が悔しいながらも、その表情を美しいと思ってしまう
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 301人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琴葵(プロフ) - 面白すぎて一気にシリーズを見てしまいました！！！更新楽しみに待ってます！！！！！！！！ (2019年12月19日 13時) (
レス) id: b0ea0349a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 初コメ失礼します！お話を読んでとても興奮しました！豪炎寺の事が大好きな私にとってこのお話はほんとに神です！これからも楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2019年12月3日 6時) (レス) id: f531a252e9 (このIDを非表示/違反報告)
娘娘(プロフ) - 失礼します！いつも「冷酷に、無情に」の更新楽しみにしてます！とうとう6章ですね！これからも頑張ってください！ (2019年11月30日 19時) (レス) id: c2f40fc0cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アメミヤ♪
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/masipage/
作成日時：2019年11月30日 19時
