【鬼灯の冷徹】ただの一般人オタクがあの世で厄介になっている件 (ページ3)

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２話なんだがページ3

かなりの道のりを歩いていると無言に堪えられなくなってくるのって、あるよね。

だから彼女と一緒に遊園地行くときは並ぶ系の乗り物は避けろっていうジンクスがあるんだよ。・・・・ごめん関係ない話した。

私はこの沈黙を打ち破るべく、かなり自然な形で口を開いた。

「あの・・・、だいぶ歩きますが、いったい私どこに連れて行かれるんでしょうか？」

「あぁ、言ってませんでしたっけ。閻魔大王のところです。」

「閻魔大王ですかー。それはそれｈ・・・・・」

ん？

私の耳が腐ったんかな。

この子さっき閻魔大王言うたよね？

閻魔大王ってあの地獄ナンバーワン的ポジションの、凶器みたいな顔引っさげてらっしゃる、いったら必ず舌抜かれちゃうあの恐怖の大魔王様のことですよね！

「嫌だー！まだ死にたくないー！」

「もう死んでますよ、貴方。」

「あ、そうだった。けど、舌抜かれんのも嫌だぁ↓」

「(うるさい亡者だな)はぁ、嘘をつかなければ大丈夫ですよ。もっとも貴方が地獄行きならどちみち一緒でしょうが。」

「う゛ぇ、そ、そーなんですか。(絶対うるさいって思われてんな。)」

まぁ、そんなこんな会話を繰り広げていたらまぁ、あっという間につきましたよ門。

もう少し話していたかったな・・・・・(死んだ目)気が遠くなりそうだ。私は地獄行きになってしまうのだろうか。

「さぁ、はいってはいって。さっさとやっちゃいましょう。」

「なんか軽いなあんた・・。」

人の生死(精神的な)がかかってるってのにのんきなもんだよ。これだからゆとりは。何て愚痴りながら、門の中に入ると案の定立派なお髭を生やしたでかい図体の閻魔様らしき人がいた。

「ん？鬼灯君。その子は？」

「道に迷っていたのを拾ってきたんですよ。」

「は、は、はははじめまして。私、Aといいます。食べても美味しくないので殺生だけはご勘弁を！」

和やかな二人の会話の前でびくびく震える私。何これシュール。

おい、そこの鬼何笑ってんだ。ぶち●すぞ。

「え、えぇ、殺生なんてしないよ！しかも君え～と、地獄には行かないと思うし！」

「え、ほんとですか。」

そして、急に真顔になる。今分かった私は情緒不安定だ。

というか大王様以外に優しそうでほんとびっくりだわ。人は見かけによらないね。

しかし、ほっとしたのもつかの間。

「でも君、天国に行くのもなぁ・・・。」