美食15 ページ16
月「僕等はなぜ此処にいる?」
貴「…迷子?」
月「とにかく家に帰ろうか」
貴「うん!」
月「疲れたからAと寝たいな」
貴「そうだね〜寝よっか!」
月「ああ、そしたら二人で狩りに行こう」
貴「えー行きたくない!」
月「仕方ないだろう?」
貴「ぶー」
頬を膨らませると微笑する月山。
月「怒った姿も可愛いよ」
貴「っ…キザ野郎」
月「ハハッ…口が悪いよ」
貴「でも…それ含めて私が好きなんでしょ?」
そう悪戯っぽく笑うと月山は頬を赤らめた。
月「あ、ああ…///」
貴「あれ?顔真っ赤だよ?どうしたのかな?」
月「っな…そ、そんな事ないっ…」
貴「可愛い」
ふふっと笑ってまた強く手を握る。
月「後で……覚えててね?」
唐突に囁かれる甘い声に背筋が跳ねる。
貴「え…?」
月「…僕をからかった罪は…重いよ?」
横には妖しげに微笑む月山の顔。
貴「なっ…」
負けた。
月山には勝てない。
月「ふふっ…楽しみにしてて?」
貴「ば、ばか!」
月「おや?顔が真っ赤だけど…?」
私の頬につうっ…と長い指を滑らせる。
その妖しげな仕草に少なからず私は赤面した。
月「あ、それと…苗字呼びはやめようよ」
貴「なんで?」
月「距離を感じるからさ」
全く筋の通っていない理由だ。
月「苗字で呼んだら…その度にキスするから」
貴「えっ!?」
月「当たり前だろう?
そうしないと君は言うことを聞かない。
さあ早く」
逃げられない。
私はか細い声で
貴「習…」
彼の名前をつぶやいた。
月「…ふふっ」
貴「なっ…なによ!」
いくら可笑しくても笑わなくてもいいじゃん。
月「さぁ…早く帰ろうか」
私の手を取り走り出す習。
貴「あっ…うん」
暑い顔を冷ますにはちょうどいい。
なんて思いながら晴れかかった空を見上げ走る事にした。
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渚(プロフ) - さなさん» やっとログイン出来たので記念編として今日から更新します!タタラさんとのオチも書かせていただきますね〜! (2018年4月10日 20時) (レス) id: b85cd0b74a (このIDを非表示/違反報告)
渚(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます、やっとログイン出来たので記念編を書こうと思います!! (2018年4月10日 20時) (レス) id: b85cd0b74a (このIDを非表示/違反報告)
さな - なんか、月山さん好きでこの小説読ませて頂いたのにタタラさんに惚れましたわwwwタタラさん切ない、、素敵な小説でした!タタラさん落ちも見たいなー (2017年3月30日 1時) (レス) id: 17b73b6934 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - とても感動しました。エトが結婚式に来た時に涙が...人を泣かせる事の出来る物語が書けるって羨ましいです。これからも頑張って下さい。応援してます。 (2016年3月29日 9時) (レス) id: dfa230fb2a (このIDを非表示/違反報告)
桜果(プロフ) - 泣きましたわ(´;ω;`)ブワッ (2015年10月3日 21時) (レス) id: 8c1145e0ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:渚 x他2人 | 作成日時:2015年3月20日 16時