ある日、私は教室で寝ているあなたにキスをした。

バスの中 ページ15

あれから一週間がたち今は当日に至る そしてバスの中である

一週間色々なことがあった。そして少し距離が縮まった気がする。

この一週間、バスの座席を決めたり、スタンプラリーのルートを決めたり
班での話し合いが多かった

しかも赤司君はすごいリーダーシップを見せてくれて私たちの班は順調に当日を迎えることができた

「ふわぁぁ」

隣で欠伸しながら眠そうに目をこする杏

「寝れば？」

「うーん、そうする」

ちゃんと起こしてよ〜なんて上から目線で言う




前の座席を見るとさほど変わらない身長の黒子君と赤司君が座っている


そんな様子を見ながら私は意識が朦朧としてきた




寝ちゃう…









私はゆっくり瞼を閉じた









「……きて……て……起きて」


私はびっくりして飛び起きる

「あれ？」

まだ、頭の回転が追い付かない


バスにはクラスの皆がいない


起こしてくれた人を見る


「あっ赤司君…」

「何回起こしても起きないんだから、２人は」

２人？

隣を見るとまだぐっすり寝ている杏

そうだ…

だんだんと寝ぼけから正常に戻る

「ごめん…」

「‘寝顔‘かわいかったよ」

ね…ね…寝顔…

私は顔が茹蛸のように真っ赤になる

赤司君はいつだってそう、鈍感なのか、わざとなのか知らないけどいつもそうドキドキするような言葉や期待するような言葉ばかり言う。



「そんな…」

「それより、鈴木を起こそう」

「そ、そうだね」

私は締め付けられる胸を隠すように杏を起こした

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