あの景色をもう一度【ハイキュー】

第47球 教えてください ページ49

日向side



体育館で見たあのレシーブ

あの1回を見ただけだけど

絶対にこの人が烏野のリベロだって思った





日「あ、あの！にしやさん、リベロですよね？守備専門の」

西「にしの(・)やだ！なんで俺がリベロだって思う？ちっちぇからか」

日「えっ？」



確かにバレー部で俺よりも小さい人がいるのには感動したけど、そうじゃない


だってさっきのレシーブ、完璧だった



日「いえ…レシーブが上手いから！リベロってレシーブが上手いからやれるポジションでしょ？…ぅあ〜っ、ですよね！」

西「お前、よく分かってんじゃねーか」



この人も影山と同じ


田『あいつはなぁ、烏野で唯一天才と呼べる選手だ！』


それに！



日「あとキャプテンが！西谷さんのこと、守護神って言ってましたし！！」

西「しゅごっ！？っ、え、あ、それ、なんじゃそれ！？そんな大袈裟な呼び方されたって、俺は別に…………………ほんとに言ってた？」

日「うん、うんうんうん！」

西「そんなカッコイイ名前で呼んだってな〜俺はそう簡単にはな〜！！っ！ちくしょー、大地さんめーーー！！！」



俺、この人とバレーしたい！

そんで！

西谷さんみたいなレシーブができるようになりたい！



日「俺、まだレシーブ下手くそで、バレーボールで1番大事なとこなのに…」



でも、どうしたら…


『あいつが戻って来たら、“先輩”って呼んであげてよ、翔陽』


そっか！



日「だから教えてください！にし…西谷先輩！！」


西「………………お前(ｶﾞｼｯ」



あれ？どうしよう！

なんか間違えた？

俺の右肩掴んでる…



西「練習の後で、アイス奢ってやる！」

日「え……」

西「なんつっても俺は、先輩だからな！」



練習の後で…ってことは！！



日「それじゃあ！」


西「でも部活に戻る訳じゃないからな！お前に教えてやるだけだからな！」


日「あざーっす！！！」



***


「「「「ﾊｧ〜…」」」」


菅「よくやった、日向！」

澤「西谷が単純で助かったな」

「私たちの杞憂だったみたいですね」

田「きゆう？」

澤「おい、田中」

「嘘でしょ…？」

田「そんな言葉、日常生活で使わねーだろ」

菅「使わなくても、知ってて当たり前だっつーの！」

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