10*赤目のウサギさん ページ11
金髪に明るめの真っ赤な瞳はお二人とは違うもの。
守沢さんの声に側まで来た彼は、私を見ると可愛らしい笑みを浮かべた。
「お前が転校生らな。おれは仁兎なずな。
零ちんから料理が得意って聞いて来たんらけろ…」
滑舌が悪い子なのかな？でもそう言うことは突っ込んではいけないと思い流しておくことに。
それよりも零さまを渾名呼びと言うことは親しい人なんだろう。
『同い年の女の子よりは出来る方だと思いますが…』
「なぁに、なずにゃんも料理するの？
それなら俺も自信あるけど？」
「これはAが作った弁当だぞ！
味は俺が保証する！」
食べかけを覗かれるのはちょっと複雑な気持ちだけど、一口どうですか？と尋ねればキラキラした瞳で見られてしまう。
可愛い…
「零ちんがいつも美味しそうなお弁当持ってきてたから、聞いたら転校生の手作りだって言われて。
良かったらプロデュースとは関係ないかもしれないけど料理を教えてくれにゃいか？」
『…私でよければ喜んで。』
「ちょっと待って！
え、朔間さんとも知り合いでいつものあのお弁当もAちゃんが!?」
「なんでなずにゃんは俺じゃなくて望月にお願いするかなぁ？」
ちょっと羽風さんと瀬名さんがうるさい。
その間にも私のおかずは守沢さんの胃のなかに…
この3人なんなの…
「いや…泉ちんは怖いから教わりたくにゃいんらけど…
えっと転校生の名前は…」
『望月、Aです。
練習は今日からにしますか？』
「ありがとう！
放課後にガーデンテラスの調理室に…って場所わかんないよな？迎えにくるから一緒にいこうぜ、A。」
『分かりました、仁兎さん。』
ありがとうと仁兎さんは出ていくも不機嫌そうな瀬名さんと羽風さんに苦笑いが出た。
「Aちゃんの大切な人って朔間さん？」
『…大切ですよ。
零さまも、凛月さまも。』
命よりも大切で尊い二人。
同じ学院にいるのにまだ一度もお姿を見掛けていないのが悔やまれます…
日中はお身体に触るから仕方ないのだけども。
「おぉ！Aがやっと笑ったな！
大切な人のための笑顔と言うやつか。
可愛いからずっと笑っていてくれるといいんだがな。」
「…ふぅん。素人の割には整った顔だからねぇ、笑えば映えるんじゃない？」
「どうしよう、俺。
キミが気になって仕方ないかも。」
とりあえず親しくはしてくれるから悪い人では…ない？
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りっちー(プロフ) - 面白かったです！更新頑張って下さいね〜！ (2018年5月21日 20時) (携帯から) (
レス) id: ee27b93d84 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 夢小説好きなネコさん» 高２の後半、もうすぐ３年になる時期からのスタートなので俺様じゃありません。 (2017年8月2日 10時) (レス) id: efb045d001 (このIDを非表示/違反報告)
夢小説好きなネコ - 兄者って高2の時俺様だったような… (2017年8月2日 5時) (レス) id: fcd198aace (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2017年7月29日 16時
