05*美味しそうなモノ ページ6
英智くんから頂いた転入の書類を家に持ち帰り、何度も読み返した。
プロデュース科…零さまや凛月さまの助けになるかもしれない。
それにアイドルへのレッスン等に私の特技は十二分に活かせると英智君が言っていた。
…実際のところは卒業後の進路も定まらず、ここで新たな道を切り開くのは転機になるのでは、と。
「ただいま〜
ん〜消毒薬の匂いがする…病院の日？」
肩に重みを感じ、振り返るより早く自分の頬に柔らかな頬がくっつく。
後ろから覆い被さるのは下校した凛月さま。
『おかえりなさい。
すぐ夕飯にするね。』
「うん〜…なに見てたの？
プロデュース科…？学院にそんな科あったっけ…」
『再来年度から本格的に始まるみたいで、来年度はそのテストケースでプロデューサーとして女子を通わせるらしいよ』
ふぅんと言いながら書類を手に取り凛月さまは眺めている。
その顔がどこか楽しげで鼻唄まで歌い初めていた。
「要するにAは転入しないかって聞かれてるんでしょ？
どうするの？俺はAが居たら楽しそうだし賛成〜」
『本当？』
「うん。だって一緒にお昼寝したり、ご飯食べさせてもらったり出来るしね〜…」
『…私はお昼寝は出来ないと思うけど…
凛月さまや零さまの学院での姿を見れるのは嬉しいなぁ。』
「…兄者はどうでもいいけど…
お腹すいた。このまま噛み付いてもいい？」
『今夜は凛月さまの好きな料理を準備したから、まだ噛み付かないで？
運んでくるね♪』
*
side凛月
Aが嬉しそう…
転校ねぇ。書類には生徒会長…エッちゃんの直筆のサインがある。
そういえば病院に同級生の友達がいるらしいし、それがエッちゃんだったのなら。
また何か企んでるのかもしれないから 、巻き込ませるのはいやだなぁ。
Aが学院に居てくれたらいつでも膝枕してもらえるのはいいけど…
「凛月さまー夕食の準備が整いましたよー！」
綺麗だし、白いし、血も美味しいし、胸も大きくて柔らかいし、いつも良い匂い。
…他の生徒に手を出されるのはイヤだけど俺も…一応兄者もいるから大丈夫でしょ。
美味しそうな匂いがする…♪
ダイニングに顔を出せばエプロン姿でAは笑う。
「美味しそう…いただきます。」
『沢山食べてくださいね。』
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りっちー(プロフ) - 面白かったです！更新頑張って下さいね〜！ (2018年5月21日 20時) (携帯から) (
レス) id: ee27b93d84 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 夢小説好きなネコさん» 高２の後半、もうすぐ３年になる時期からのスタートなので俺様じゃありません。 (2017年8月2日 10時) (レス) id: efb045d001 (このIDを非表示/違反報告)
夢小説好きなネコ - 兄者って高2の時俺様だったような… (2017年8月2日 5時) (レス) id: fcd198aace (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2017年7月29日 16時
